イタレリ「特殊潜航艇 マイアーレ」

メリークリスマス!人間魚雷のプラモデルを作ってみました!!




いますごくヘンな日本語を書いたような気がするが気にしない。そんなわけで「兵員の数に反比例して士気も戦果も高くなる」イタリア海軍にあって不動のNo.2の地位を占める特殊潜航艇いやいや人間魚雷、ひゅーまんとぅーぴーどーぅな1/35スケール・マイアーレの素組レビューですよ。

ちなみにイタリア海軍No.1といえばもちろんこいつです。競艇場で客寄せに走らせるべきなのです。


組み立て前にちょっと変わったパッケージなのです。ハコの片端が開いて塗装説明になる、でもこれハコ裏に描いてあるものと同じじゃなイカ??


と思ったらこのようにススーと抜き出せます。抜き出してどうするかと言えばイラストを飾って楽しむもののらしい。アニメDVDに「映像特典」で入ってるノンテロップ・ノークレジットのOP/ED映像みたいなものかー。うれしいけど、それほどでもない。って程度にはアニメDVDの映像特典みたいな感じですかね。

ちなみに塗装説明図の方はミシン目が入ってて、切り離してボックスアートだけ展示することも可です。そ、存在意義のわからないヤツめ…


ランナーは本体/フィギュアで2枚入り。構造自体はシンプルなものですが、バリエーション展開もちょっと考え付かないこんなユニークな物をよくぞ商品化してくれました。全世界の人間魚雷モデラーが泣いて喜びもうヘタリアなんて呼ばせないのだぜ?


その他一式。エッチングデカールに加えて透明シートが入ってますが、エッチングの隣に置いたのに全然見えにゃい(´・ω・`)そして付属品の大本命、資料写真集です。


小さな版型ながら特殊潜航艇マイアーレの開発史、運用の実態、はては現存する艇体のクローズアップ写真までもが本文キャプション全英語で読み物によし、ディティールアップの参考によしでまったくイタレリのキットはいたれりつくせりですね!












…いやはやちょっと寒くなってきましたな。うわー、雪だー、みたいなー


ほんでゲシゲシ作り上げてゆくのです。計器盤はプラパーツにデカール、そこに透明シートとエッチングの多層構造になってまして。親切にもインストに切り抜き用の実寸サイズが描かれてて、これに合わせて透明シート(プラというよりポリカボ素材みたいな感じです)をチョキチョキ切り出していけばあ〜ら不思議で 全 然 合 わ ね え 。


結局現物合わせになった。世の中なんて嘘と罠ばっかりだ。


弾頭は長短二種が選べるので好きな方で漢(ヲトコ)らしくいきましょい。


フィギュアは太いダボが設定されていて、その気になれば接着剤無しのスナップフィットでもイケそうな気がします。ちょっと香港ダストの製品を思い出したりして、あまりイタレリのフィギュアらしくは無いかな。でもごっついブーツ(潜水靴)のおかげで自立までしちゃうのでこれはこれで実によし。


作ってるとホントにこれただの魚雷にさまざまな操船装置を後から外付けしてるのが見えてきて面白いものです。関係ないけどジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」って冒険小説でやってた「めかじき作戦」は、またがるだけでどうやって魚雷を操縦してたのかは。


信管部分ってことになるのかな?イタリアの「人間魚雷」は日本のそれとは違って泊地に破壊工作員を隠密侵入させる水中スクーターみたいな役割を果たします。侵入後は敵艦船底部分に魚雷弾頭のみを磁器吸着→本体は脱出するとかで、だから長弾頭なんかあるのか。

参考図版:イカロス出版「イタリア軍入門」より

「特攻兵器」ではないけれど、じゃあそれが「人命尊重」なのかと言われるとそれもまた疑問。複雑…


なことは考えずにどーにも溶接工マスクみたいな「顔」を空目してニヤけてしまう。なんだっけな「フクロウ男爵」だったかこんな顔してたのは…


艇尾のガード部分はエッチングパーツに治具をつかって円錐状に曲げたうえで十字に伸びる操舵に合わせる折れ線が折れる折れる。円形になるハズがならないッ><

…ああそうともさ、あからさまに失敗したさ!

結局4か所ある6PHのパーツは接着出来んかったし

資料写真で細部まるわかりだし


iii OTL iii 


おまけにフットペダルのところは接写も出来ないほど拙者恥じ入っております。

懸架台にプレート貼って一応完成。当初のもくろみとは違ってかなーり残念な結果になっちまったけどそれでもいいの。


なぜなら、今回はフィギュアがメインだからである。

イタリア海軍特殊潜航艇「マイアーレ」を運用したなかでも最も名高いのは第10駆潜艇(デチマ・マス)戦隊でしょう。のちに規模拡大され陸戦師団にまでなったこの部隊は略称を

XMAS戦隊

といって実にメリー!クリスマス!!なひとたちでしてってのはあとで気がついた。


そんな名称とは無関係に、ただこうしてみるだけで実に今日のこの日、クリスマスイブにふさわしい恰好じゃないですか。


いやサンタクロースじゃなくてしっと団の人たちですよ?

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