第54回全日本模型ホビーショー

本日より開催東京ホビーショーのレポートです。例によって趣味性は高く速報性は低い。しかし例によって東京のホビーショーはキービジュアルが弱い…

まずはビーバーコーポレーションのブースからMENGモデル初の船舶模型「太平輪」です。近日公開予定の映画からの立体化となりますが、国共内戦時に台湾へ避難する途上事故で沈没した船…らしい。お話としては「中国版タイタニック」なのだそうです。


向こうじゃ有名…なのかな?会場では予告編も上映されてます。キットの方はスナップフィットにマルチカラー成型、電飾ギミックもありで既存の同社製品とは一線を画すものとなりそう。これまでがタミヤ風なら差し詰め今回はバンダイ風だとのコメントがありました。

一般公開日にはサンプル間に合うと良いのですけど。



キティホークモデルからは1/32OV-10Dブロンコ、機首ターレット内部まで再現の大型モデルや、



HKモデルの1/32ドルニエDo335B-2、エアフィックス1/72ビッカース・バリアントBK Mk.1など大型航空機モデルが数多く展示されています。



陸戦モノではパネル展示ですがパンダホビーのトールM1自走地対空ミサイルやMATVなどの現用アイテム、


エデュアルドのM4A1シャーマンなどが発表されています。その他TAKOMやアミュージングホビーなど取扱品目のサンプル展示・販売も行われておりますので一般公開日には是非お立ち寄りくださいまし。


ツイッターで話題となったエレールの1/72シャーマンもあります!



ここからはバンダイブース、みどころはやはりスターウォーズ製品の本気度合いでしょうか。1/72X-ウイングを皮切りに怒涛のペースで毎月アイテムリリースラッシュです。




胴部で分割されるアストロメク・ドロイドはR2-D2とR5-D4の二体がセット、ノーズ部分の形状違いも含めて劇中プロップの形状違いを再現しています。機体後部、M4シャーマンのプラモパーツが使われている有名なディティールもご覧の通り。


ダースベイダー用アドヴァンスド・タイファイターのパーツはソーラーパネルのパネル部分とフレームでパーツを分割し、分割されたパーツをランナーのまま組み立てることが出来る模様。Vガンダムのキットを思い出すようでは人間が古いのだろうなあ……

その他先のおもちゃショーで発表されたアイテムも正式価格と販売日時が決定、そして数多くの新規アイテムが発表されていました。



1/48AT-ST、1/4の大きなR2-D2


スケール表示こそ無かったもののやたらとデカイAT-ATは電動で脚部をノシノシ頭部をグリグリ動かしてオマケに光る。



パネル展示ではサンドトルーパーやスカウトトトルーパー&スピーダーバイクが新たに発表されってそうそう、AT-STも含めて「ジェダイの帰還」も版権取得したんですね。会場のモニタ映像では「シスの復讐」も流れていたけどそっち方面まで手を広げるんだろうか?




そしておどろいたのはスレーブ1やらY−ウイングやらおまけにスノースピーダーまで!


スノースピーダーだけは試作品がありました。会場ですごくギモンに感じたことがあったけど、さすがに杞憂だと思われる。そういえばミレニアム・ファルコンが並んでないのはフシギ……



ヤマト2199はガトランティス帝国ナスカ級中型宇宙空母が1/1000シリーズにも登場です。メカコレサイズのデスバテーターが付属で……


下からのアングルで見上げると!飛行甲板を支える支柱が実に「航空母艦」してます。ナスカってこんなカッコよくなっていたのかー!!


波動砲口蓋や安定翼など追加パーツ付属のコスモリバースVer.ふくめて新作劇場版に向けたアイテムですね。


メカコレ新作のコスモファルコンなんだけど、会場に展示されていたのは光造形試作を着色したもののように見えましたが…・・・以前電撃ホビーマガジンに付属していたのとは別物になるのだろうか??


ガンプラ関連ではPGユニコーンガンダムが会場発表……とはいえパネルのアナウンスのみでした。



RE/100のガンダムMK3ともども11月のガンダムEXPO待ちということでひとつ。今月模型雑誌の発売がわずかに先行しちゃったんで情報のタイミングがどうもなあって感じなのかな。


とはいえR・ギャギャの試作は雑誌に載ってなかったのでこれが初お披露目。ノーマルのR・ジャジャへの発展も当然見込まれるでしょうね。

シールドの裏側には巨大なバルカンが隠されていてかなり凶悪。サザキ妹のキャラデザインもかなり……


「ひとりドラグナー」なんて言われていたガンダムEz-SRはたぶんこれ3体で1チームになるんでしょうね。ゲルポック隊なんてのもいたよな。



追加兵装はEz-ARMSとして単品販売もされるんだけど、少なくともレーダードームは付属しないようでパーツ構成が気になりますね。


アッガイFは  あざとい  カワイイ。番組中でこれを作るのはカミキ・ミライさんだそうで、もしもチナ委員長(20)だったら俺死んでた。危ないところだった。 


ウイニングガンダムの飛行形態はアンテナが主翼になるのですか。SDの強みを活かしてか、なにげに完全新規なんだよなこれ。


ライトニングガンダムもどこにリガズィのパーツを使ってるんだか判然としないぐらい新規パーツは多そうです。コウサカ・ユウマくんがどんなキャラになるのかも判然としませんが、俺だけのオリジナルガンダム作るず!!でリガズィ選ぶあたり相当屈折した人物だと思って間違いあるまい。


BB戦士でも発売されるビルドバーニングガンダムはまだよくわかりません!よくみるとインパルスっぽい形してるのは気になるところでありますが。


目下のところもっとも気になるのはラルさん役広瀬正志氏の体調不良と入院で、一日も早いご回復を願います。番組製作はまさに佳境というところですから、やはり誰かが代役と言うことになるのでしょうねぇ……



RG新作はウイングガンダムゼロカスタム、羽裏ディティールは今回の売りです。やっぱりみんなズゴックよりもこういった機体のほうが好きなんだろうなあ。



ツインバスターライフルの追加パーツは連載とタイアップしたガンダムエースの特別付録で、一応パネルにはフレーム共通で思わせぶりなシルエットである。



MG新作はアストレイブルーフレームDです。白状してしまうとアストレイはずいぶん前からずいぶんわからないのだorz


HGUCの新作アイテムは無かったように思いますが、クロスボーンX1もアナウンス済みのものだ…よね?



「Gのレコンギスタ」関連では宇宙用ジャハナム2種が発表されていました。ビルドファイターズトライもそうだけど大型キットの投入は(とりあえず)無いみたいで。



情報は以前から出ているものでも、実際に見れば新しい要素はいくつも発見されます。モンテーロの肩関節はポリキャップの使い方が面白いし、グリモアに(やはりモンテーロにも)付属するビームワイヤーが薄い板状のカタチで安心しました。球状だったらヤバかったろうねえ、なにしろ主人公機がG−セルフっつーぐらいだからねえ。


そのG−セルフも宇宙用パックはコアファイターとセットでの単独製品化で、この「装備換装」のアイデアは富野カントクから出たものでは無いそうですしやっぱりビルドファイターズの売り方がうまく行ってるみたいです。おなじ装備換装MSといってもSEEDの頃とは事情が変わっているのだなあ。ガンダム本体を含まないことで各種バックパックのボリューム制約とかも変わってくるでしょうしね。


G−アルケインはごくフツーに変形ガンダムです(笑)



レベルファイブ関連の新製品やマジンボーンのコーナー(かなり大規模)などは業者日よりも一般日のほうが温度高いかも知れません。



ジバニャンはデカいプラモやら超合金やらと大人気で、大人気に水を差すようでアレですけど自縛霊と妖怪をごっちゃにしちゃって良いものなんだろうか。京極夏彦的な意味で。


コレクターズ事業部も出展していたのでAGPの愛宕さんと高雄さんを撮ってみる。顔よりムネにピントが合ってるのは気にするな。あと一般日でもこれを撮る時はガラス面に注意だ!うっかりするとこころが大破轟沈するようなモノが映りこんでしまうぞ!!


大和さんはまだ準備中でーす



ここからタミヤでMM新作IV号戦車70(V)ラング。砲身長くて見切れずに撮るのが結構大変。



戦闘室上面ハッチは可動で砲身はナースホルンと同じく一体成型モノ。


パーツ一覧こんな感じで、鋼製転輪をのぞいた基本の足回りはナースホルンと共通のようですね。


新しい試みとしてはメタル砲身に主砲装填部分のランナーを同梱して車両単品の値段を下げるよう配慮しています。やっぱり今のまま天井知らずの価格高騰は不味いんだよなあ。



パンツァーベルファーを「新式器材モルテイアー」と呼んじゃう男の人って……はともかく、連結キャタピラは非常に繊細なものです。



トヨタAB型フェートンは実物を3Dスキャンした幌のディティールが売り物で、


完成見本でも見られるとおりボディの曲線は美しいものです。そして完成見本だとよく分からなかったけどボディ内側にもディティール在りますね。



日本陸軍将校セットも実際の人物をスキャンしてモールドを作る最近のタミヤスタンダード。そして大事なことですが当初バイヤーズガイドで告知されたものとは付属品が変わっていて、よりいっそう「会議」的な状況に合致した無線機や電話機などがセットされます。前線では水筒代わりに重宝された湯たんぽもそれはそれで面白いんですが、それは将校よりは兵卒向きなアイテムで、今後の展開次第かなあ。



ヨンパチ新作、装甲偵察車ディンゴMk.II。昔から有名なのは昔からタミヤがプラモで出してたからだよなあ。例えばアキリーズ自走砲と組み合わせたり出来るんだろうか、具体的な運用に関してはフィル・グリーンウッド氏に誰か聞いてきてください(丸投げ)




同じくヨンパチMM新作、一部パーツ追加でクルップの6輪トラックに牽引式ドアノッカーです。プラシャーシー化はソフトスキンにも進んでますね。


B1重戦車のシングルモーターライズは駆動系をボディ上部に供えてるところがユニークです。しかし今回のミリタリー関連新製品はガルパン要素高いぞなもし。


ブースには連合軍の車両とともに映画フューリーのチラシが掲示されていました、うまいこと連動してくれるとよいのですけれど。しかしですよ、1945年4月のドイツ兵300人って自転車に乗ったおじいさんと孫とか想像しますよすげえ弱そうですよ??



1/32F4U-1Aコルセアは前作と同じようで色々違います。詳しいことは身の周りにいるコルセア好きのアメリカ人に聞いてみてください。



……それで済ますとさすがに怒られるぞ。キャノピーはじめコックピット間連や、




増槽、500ポンド爆弾などが新規パーツとなっています。


今回の懐かしラジコン枠はファイティングバギー。リアサスペンションがよく作動するのを記憶しています。


ミニ四駆新製品は「Zウイングマグナム」で、フロントカウルを切除するとコロコロアニキに掲載された「ウイングマグナム」にもなるらしい。そんなことより


星馬豪くん大きくなりすぎ泣いた。なんで無精ヒゲとか生えてますかねこしたせんせいッ!!



セガワブースに移動しまして会場発表マクロス要塞艦。劇場版仕様で両腕はアームド級空母となってます。



ガウォーク・バルキリーはTV版準拠でJ/A型仕様。思いのほか新作パーツ多めです。

スタンドも新作。



昭和の香り濃厚なニッサンニートラック、当初からオプションホイール同梱、車高調節ギミックありです。少ないパーツ点数ながら車体裏面まで完全再現で今回のホビーショー関連ではこれがイチオシ!だったりする。この青いボディが実に実に。



1/48スケールの特別企画「撃墜王 蒼空の七人」は7機の機体、7人のパイロットフィギュアに加えてボーナスアイテムでリディア・リトヴァクが付属します。ヨンパチとはいえすげぇボリュームである。


ウォーターラインの天龍・龍田が完全新作リニューアルなんて数年前でさえ想像もつかないことでして。


1/12シリーズは三角コーンはじめとした「工事用保安器材」、プラヘルがいい味出してます。ハセガワブースのそこかしこでこの三角コーンが「お手を触れないで下さい」用途に使われてるのが面白かったっす。




童友社ブースのホビーボス新製品ハンガリー軍タシュ重戦車。なるほど本物はこうなっていたのかって本物なんかネーヨ(w 模型だけ作って空襲により焼失……でしたっけ。この戦車についてはアーマーモデリング第5号の弱小枢軸国戦車特集に詳しい。いつの話だそれは。


童友社ブースに屹立するのは「城姫クエスト」のディスプレイ。城郭模型の老舗として是非この機会をつかまえてください。あと建設重機も萌えゲーム化されてますよチャンスですよ!




アオシマブースでは機動戦闘車がいよいよ形になってました。サスペンションのギミック楽しい!!


ピットロードの74式戦車とコラボした特大型トレーラー。10式も乗るんだよねこれ。


リモコン磁力牽引車もロールアウト直前です。




カウルは透明パーツ、ロゴはデカールイプシロンロケットはずいぶん力の入った内容。



ホビーショー開催前日に突然あおこのツイッターアカウントで公表されたUS-2は1/144スケールのプラモデル。


おなじ1/144でもこちらは塗装済み完成品の自衛隊関連。まずはトラックからやるのがいかにもアオシマ的ですな。


アオシマブースでいちばんヒットしたのはこのアークロイヤルアオシマWLシリーズではリニューアル版ビスマルク以来?の外国艦、外国空母にいたってはキエフ級以来じゃないだろうか。


なんとブラックバーン・スクアが乗っているのだ。その他岡部いさく先生がみたら泣いてマーマイトを食べそうな艦載機群である……



そんな冗談じみた話はともかく、舷側パーツがメリハリの効いたディティールで実にイイ感じです。最近は細かいパーツ分割よりも一体化されたパーツの中にどれだけの情報量やディティールを盛り込めるかが楽しい、そんな領域に達しつつある今日このごろ。



まるちぷるたいたんぱあ!はグリーンマックスのブースに展示。



夜間の保線作業をイメージして電飾完備。ガンヘッドコトブキヤのを使おう(そうじゃない)



なんて言ってるとコトブキヤのブースにはぴったりなサイズの連装砲ちゃんがあったりするのである。自分でも何を言ってるのかよくわからなくなってきました。



Dスタイルボトムズ、バーグラリードッグはインジェクションで、ライトスコープドッグはレジンキャストでそれぞれ予定されとります。


ついに全裸男子のプラモデルが発売されます。世界よ、これがクールジャパンです。


キューポッシュには雷注意報が発令されています。八重歯の直撃にご注意ください。




クレオスのブースから、激動のウクライナ情勢にもかかわらずミニアートの3号戦車B型サンプルが届いてました!



C型とD型もリリース予定。


ズベズダのミニスケール新作はこちらもディンゴの、四輪操舵のMk.1型です。これの1/35はミニアートで出てましたな。


それでな、「クルセイダーIV」なるプラモが置いてあったんじゃが


どうみても巡航戦車(クルーザー)MK.IVです。本当にありがとうございます!!



AFVクラブのチャーチルMK.IV工兵戦車(AVRE)ソダ束はホビーファンの品番だったんでレジンのカタマリらしいんですが……


カーペットレイヤーはカーペット付き。



ようやく全貌を現したM60A1です。砲塔の鋳造表現も秀逸。


今度のショットカルはラム装備だっちゃ!


M24チャーフィーのWW2米軍仕様。ブロンコのキットは大変だって話なので、こいつが本命となりますかね。


ヨンパチでタイガー1とイージーエイトのセットはやっぱり映画を意識してでしょう。ところでヨンパチのイージーエイトってボスのかしら?



AFVクラブがどこを目指しているのかよくわかりませんが、きっとそれは楽しいところなのだろうなあ。


と、AFVクラブの代理店はGSIクレオスなわけですが


エブロのブースになんの説明もなく置いてあった謎のディフォルメ戦車がAFVクラブ製だとの噂の真相を確かめるべくスタッフさんに尋ねてみたら……


「今はまだ言えない」ってどういうことなんでしょう?いちおーIV号D型とKV2、ねんぷちやにいてんごが納まりそうなキューポラですけど。





プラッツブースのサイバーホビー関連ではもう何が発表されても驚かないけれど、エイブラムスはどこが違うんだかさっぱりわからなくて驚きます(w;


ウェーブのMA.K関連では遂に登場1/20グラジエーター。すごい迫力!そしてHJの連載初登場は曰くつきの回なんだよな確か。



ゲーム関係ではハングオン筐体がイイですなーフィギュア絡めたいよねーこれ。


ビーチクイーンはプラウダ勢ですよ同志!



またブース内では次のボトムズアイテムをターボカスタムかレッドショルダーか、いずれが良いかをアンケート調査していました。ワタクシ迷わず両方に丸つけて投票しようとしたところ「それはカウントされません」と止められたので仕方なく……皆さんならどっちが良いでしょうか?ホントは宇宙用ファッティーとかほしいんですけれど。


ピットロードに在ったシドニアはほぼ鈍器。

ガルパンエンディングシリーズはIV号F2型、フィギュアの方は試合用ユニフォームで新規造形です。



ガルパン関連ではファインモールドから塗装済み完成品USBメモリが2タイプ6種類。


会場発表はまさかの三菱リージョナルジェット、ファインモールド初のエアライナーアイテムでした。


意外に一般受けしそうではある。空港の売店とか、従来よりも広い販路を開拓くしていくような製品でしょう。

さてそろそろ日付も変わりそうなのでここらで仕舞いと致しますか。



一般日にはイベントも多く開催されますし、


会場内には綺麗どころも大勢いらっしゃいます。コンパニオンさんだけでなく、メーカースタッフにも美人さん多いのよ。


是非とも足を運ばれて、模型の楽しさにも存分に浸っていただきたい。


最後まで見てくれた方には特別、業者日の会場内でもごく限られた時間にタイミングが合わないと見られなかった、


バンダイブースの大和さんとアオシマブースの飛龍さん&金剛デース!さんの夢のスリーショットをちょっと大きな画像でサービスサービス!


でも個人的イチオシはトミーテックブースのAT-4ぶっ放すぞお姉さんです特に眼鏡が!大事なんです!!


おしまい。

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