パンツァーレックス「パンツァーレックス 12」

毎度おなじみドイツ軍遺棄破壊戦車写真集パンツァーレックスもいよいよ1ダースの巻数を迎え、今号は「German Armour 1944-45」と題して本シリーズの原点に立ち返ったような内容です。

巻頭を飾るのは第512重戦車駆逐大隊所属のヤークトティーガー。この部隊は以前第三号でも取り上げられていますが、「Y」のマーキングを施したこの自爆車両からも、モデリングに役立ついくつもの情報価値が得られるでしょう。


防盾部分の鋳造表面と切削加工部の質感の違いや後部デッキ上の機関銃架詳細など見所はたっぷりです。


MNH社製パンターG最後期型のいわゆる「アゴ付き防盾」付近のディティールも従来からさかんにクローズアップされる個所ではありますが、湯口の処理や溶接痕など衆目を惹きつけるためのポイントとして、模型に再現する価値の高い箇所と思われます。



鹵獲直後から時期が経つにつれてだんだんと部品が消えて行くSS第101重戦車大隊所属、ティーガーII 113号車のあんまり劇的ではないビフォーアフターな一連の写真の他、組み写真では車体全面にツインメリットを刻んだパンターG型を乗り廻したり廃棄兵器集積場で記念写真の連続(?)ショットなど、楽しそうなアメリカ兵の写真集でもある。


しかし、さすがに12冊もシリーズが続くと自分の感覚がだんだんマヒしてくるのがわかります。もうね、いわゆる「マーダー1」とかルノー4.7cm自走砲とかみても全然身体が反応しないのですよ。1945年にIV号戦車のC型やらIII号戦車のG型やらと言われても( ´_ゝ`)フーン になってる自分がちょっとやだ(笑)


米軍のM8装甲車にドイツ側がMG151/15三連装機銃架を無理矢理取り付けた対空車両なんてゲテモノでようやく身も心もドリリンクしちゃう程度には、自分の趣味がアブノーマル方向に振れているのかも知れないです。いけませんね危険ですね。


基本「棄景」の写真集ですからあまり「楽しさ」だけを捉えるのも宜しくないかも知れません。ほとんど素のままのルノーR35がざっくり破壊されてる写真なんてのをずーっとながめていると、いささか心もささくれだって来るものです。


よって本稿の最後は自由ポーランド兵とょぅι゛ょという、心温まる一枚で終わらせようと思う。やっぱり 小学生は最高だぜ 平和がいちばんですね。
何気に背景のパンターはダストビン型キューポラに照準器孔がふたつ開いたD初期型である。雑な仕上げのツインメリットでも終戦まで保つものなんですね〜

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