フジミ「初音ミク」

世に初音ミクアイテムは多いものですが、ノンスケールの組み立て式、プラモデルとしての「初音ミク」はこれが初めてでありましょうか。たしかワンフェスで第一報を聞いたときには非常に驚いたものです。あのフジミが完全新規でキャラクターもののプラモデルを出すのって

マイトガイン以来じゃない?

あと月宮あああっ銀河の歴史がまた1ページ真っ黒にッ!この話はキケンなのでさっさとアイテム紹介に移行移行。



ランナーは細かく分かれてそれぞれのパーツが多彩な色で成型されています。フジミのキットってこれまであんまり派手な色で抜かれている印象が少なかったものですからあーでも軽自動車なんかはポップだったかなあ。とにかく彩り豊かなプラモデルですねケイオンクウボノハナシハヨスンダ



言い忘れていましたが製品には「ptimo」シリーズ001の表記があります。PRETTY CHARACTOR PLASTIC KIT SERIES の、あー特に頭文字ではないのかしらこれ。組み立て式アクションフィギュアも考えてみれば多くのメーカーが参入していて、完成品に比べてリーズナブルであること、ユーザーのカスタマイズがし易いこと、生産ラインの再稼動が容易なことなど多方面に可能性のあるジャンルではあります。


金型の起こし方もちょっと贅沢で、画像右側FパーツとGパーツなどは同じ成形色なのだからひと枠にまとめても良さそうなものですが、そこを敢えて分けているのは何がしか理由があるのかな?


途中でアルファベットが飛んでるのはバリエーション違いが開発済みなのかな?HときてJ、Kと続くのはその、まあいいかそこは突っ込まなくても……


いろいろ見ていくとなかなか面白いパーツ構成ではありますね。何しろフジミ製品としては過去に例が無いアイテムなので実際興味深い。




プラの成型品としてはTパーツまでナンバリング、ポリキャップがVパーツとなります。「塗装済顔」はアルファベットの枠外だ。


マーキングについては(ほぼ)同一の図柄で水転写デカールとシールの両方があらかじめ用意されています。好みに合わせて使い分けられるユーザーフレンドリーさはイイネ!


初音ミクといえばネギが代名詞でこのキットにも入ってますが、むしろこちらはチンゲンサイである。


なんか茶化したことばっか書いてるように思われるかもしれませんが、衣装のシワとかボディラインとかフェティッシュでいい感じです。ちょいえろ風味とでもいいましょうか……


パーツ一覧見ていておかしな印象を受けた方がいらっしゃるかも知れませんが、顔パーツが二つあります。一見すると同じように思えるこの2つのパーツ、


実は結構違っている。ひと枠にまとめられない理由があるとして、何故にE1パーツとM1パーツってそんなに番号が飛んでるのかは激しくナゾ(笑)


なにしろお初なアイテムなので、組み立て過程も細かく見て行きましょう。全工程とも接着剤いらずのスナップフィットで、この水道管のようなものはミクさんの内骨格です。


頭部の中にこんなフレームが入っているのですな。つまりミクさん頭蓋骨持ってないのであります(んなこたーない)


とりあえずのテストで顔のパーツを特にシールもデカールも使わず組んでみたらこれが結構可愛いのよ。表情が無くてもそのほうが却ってアイコン的(?)に見えるとでも言えばいいのか。


胴体内部にもこんな形でフレーム入ります。アオシマの「ごきチャ」をなにか彷彿とさせるつくりで興味深い。いやよく見れば全然違ってますけれど……


ひとくちにミクさんといっても千差万別ですが、フジミのこのキットはPS(ペッタンコソルジャー)体型をしていますね。うん、おれのいちばんよくしってるミクさんはボトムズに乗ってるミクさんなんだ(´・ω・`)


腕部の構成・可動範囲に関してはこの種のアクションフィギュアにして妥当なものかと。


スカートはベルト部分が別パーツ化、フリルなどの部分塗装にはタミヤスプレー限定のコバルトグリーンが使えそうですけれど、


この真っ白なおパンツをシマシマに塗るのは大変そうである。ん、キットには特に塗装指定が無い…だと……


脚はなんだかみょうにフトモモがまぶしい(笑)ニーソというかロングブーツ的だからか?


先にチンゲンサイだといったツインテール部分はラーメンのレンゲみたいでもあり。


合体するとこの通り立ち上がります。初音ミクのディフォルメモデルとしてはねんどろいどやダヨーさんの体型を見慣れていますからその点で違和感を受けることがあるかもしれませんけれど、手足にボリュームを振るのはキューポッシュ風ともいえるのかな?


後ろから見ても抜群の安定感です。


なぜなら、ツインテールが支えているからだ。

凸守かよ!

などと思わずツッコミ入れたくなりました(w いやー、普通は展示スタンドとか考えそうなものだけど、この処理は斬新な気がする。


マーキングにはデカールのほうを使ってみました。そんで付属の塗装済顔に加えてデカールでひとつ表情を作ってみたけどどうだろう?無表情のほうが可愛く思えるのはやっぱりビョーキィーなのかしら……


頭部にはインカム組み込み済みですが、アクセサリーでスタンドマイクも付属します。


ハンドパーツは握った状態の物も付属(左右とも)


両手にネギを持たせることが出来ます。ドリル加工による開口作業や青ネギ部分の塗装でより一層ネギネギしくすることが出来ることでしょう、マイクもネギもこのサイズのアクションフィギュアとしては珍しくない付属物ので、あまり応用が利きそうも無いのはいささか残念。


髪の毛が重心を支えてくれるのは良いのですが、そこを外れるポーズだと途端にひっくり返ります。ちなみに各表情パーツは前髪部分との接合穴を若干広げておいたほうが組み換えがスムーズに行きます。


そうね、ボディのほうの自由度を大きな頭が殺しちゃってるような気がするのでこー、他社製品でもいいからなぜかぴったりハマるような開口部があるとね、遊びかたが広がると思いますよ?多少の無遠慮さはあるとしても。


「散歩する生首」が本体なのかも知れませんが。


やっぱりノッペラボーのほうがクールビューティーっぽく見えるんだよな。ヘンかな自分(^^;

これまでのフジミらしからぬアイテムとはいえ、例えば「ちび丸艦隊」のシリーズがこれまでのフジミらしからぬファン層にアピールしているように、この「ptimo」も新しい可能性を秘めているように思います。そのために必要なのはラインナップを増やしてシリーズを安定化させること、でしょうか。


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