トランペッター「1/3 ワールドウェポンシリーズ M933」

1/3スケールの銃器プラモデルを積極的に展開しているトランペッターのM933アサルトカービンです。日本では馴染みが薄いジャンルですが大陸ではそれなりに需要があるようで、トランペッター以外にもいくつかのメーカーから様々な銃(主にアサルトライフルの類)が発売されているようですね。

トラペのワールドウェポンシリーズの特徴としてはバリエーションの多いM16系列にラインナップを揃えて、細かなランナー枠の分割によって様々な組み合わせで実銃同様のシステムウェポンを指向していることが挙げられるでしょう。本製品には「A」のランナー枠でも「A2」「A3」そして「A5」の枠が封入されます。


「B1」「B4」ランナー。


C枠は「C3」のみです。


「D3」「D4」ランナー。グリップやマガジンのパーツにもバリエーションと互換性があり、このシリーズのパーツを組み替えれば自分なりのカスタマイズも出来そうです。「モデラー」よりはエアソフトガンユーザーのほうがより多くの楽しみ方を見つけられそうではあります。


「F1」「F2」ランナー。F1枠はピカティニー・レールのカバーパーツで大小さまざまなサイズが含まれます。この枠ひとつで様々なアイテムに適用されるようで、今回のM933を組むだけなら不要となるパーツもそこそこありますね。


「K4」「K5」パーツでバーティカルグリップとスコープが標準装備されます。このスコープの名称とか、ガンマニアなひとならお詳しいのでしょうが当方鉄砲というものは「撃てて当たりゃあいいんだよ」程度の粗忽者でしてな……


「P9」パーツと「Q」パーツ。スコープ用レンズのQパーツはやはりこれ一枚で様々なアイテムに用いられるようで大き目のクリアーなレンズが手元に余るのはいろいろ活用できそうではあります。


ガンラックのベースとなる「S」パーツ。


「展示架I」「展示架II」各種サイズの銃器に適合するラックとなる部品です。


機関部の刻印など各部に切れのよいディティールが入っています。考えてみると電動ガンも中華系メーカー興隆してますからお手の物かも知れませんね。


マズルブレーキにはスライド金型使用。「製品」ばかりに目が行って現地の「模型市場」の実態を詳しく知らないのは忸怩たるものがありますが、大陸系のモデラー諸氏はこの手のアイテムどういうふうに取り組んでいるのかな?「アメリカの銃」に対する感覚とかまあ色々。メーカーサイト見に行ってもやっぱり人民解放軍の銃は無いのね……


組み立てはストックから。リトラクタブルストックもこれで完成された形なのだろうなあ。


とくに指示はないのですがB16パーツを未接着にしておけば伸縮ギミックを再現することが出来ます。


機関部には二箇所の開口部分がありますが指示が中途半端なので忘れずにドリルでドリドリしてください。セイフティレバーは図示の通り中央「SEMI」の位置で接着しちゃったのですけれど、心ある鉄砲好きの人ならば「SAFE」に合わせるべきですね。


イジェクションポートのカバーは可動します。また結合ピンであるところのA10、A13パーツを未接着にしておけばフィールド・ストリッピング的な遊び方も出来そうですが、さすがに内部機構までは再現されておりません……


バレルジャケットには上下左右のピカティニーレールに加えてマウントカバーのF3パーツをやはり上下左右に接着する指示が出ています。が、バーティカルグリップを接続する関係から下部にはF3不要となるのでご注意。後から気づいてあわてて引っぺがすあたりがなんともド素人っぷりである。チャールトン・ヘストンに教えを請わねばなるまい。


スコープ内部は前後にクリアーパーツを内装、一応のレンズ効果はあります(が、さすがに焦点の合うものではないです)


キャップはどちらも可動式となります。


グリップと照門。さすがに書くことが無いぞ……


マガジンはゲート部分で装弾の有無を選べます。が、これはあくまでマガジンだけを独立したディスプレイで見せるためのオプションですので銃本体にセットする際には不要です。説明書もちゃんとそうなってるから無理に突っ込んだらだめですよマガジンがちゃんと入らないどころか銃の内部にパーツが残ってエラい目に遭いますよだからやるなっつってんだろ!えーでも突っ込んでみたくなるじゃーん


そんなトラブルもありましたがともかく完成であります。実銃はM4カービンを基にキャリングハンドルを着脱式にしてピカティニー・レールを備えたコマンドモデル…らしいのですが、しょーじき最近のAR-15系列はナニガナンダカおじさんよくわからないのよ(´・ω・`) 「M933」って名称は軍制式なのかメーカー呼称なのかも判然としないしなあ。


バレルやストックはスナップフィットにすることで交換も可能なのですが、固定しちゃったほうが歪みなく落ち着きます。樹脂部品が多用されているのは近年の軍用小銃の傾向だとして、金属部分との差を塗装で表現するのが正しい楽しみ方なのかな?


スタンドはハメコミ式、銃架自体はスライド可動します。メカメカしたカタチ(イミフ)なのでロボットやロケット的な応用をしても良いかも知れませんねえ。


こんな感じにセッティングされます。スタンドはいくつも連結できるので複数の銃を並べてコレクション、が正解でしょうか。綺麗に並んだ綺麗な銃の中で一丁だけウェザリングやバトルダメージマシマシ……とかな。


ジャンルとしてもスケール的にも日本のメーカーが全然手を出してないアイテムなのでいまひとつノリがわからんというのはあるのですが、考えてみれば昔は「日本刀」のプラモデルとかありましたので五月人形的なインテリア製品として捉えればいいのかしらん。

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