東京おもちゃショー2014(その1)

最近模型関連イベントに出かけるたびに天気が悪いような気がします、がそれはともかく久し振りにおもちゃショーに行ってきました。開催概要などは公式サイトをご覧戴くとして、さても今回出向いてみたのは以前より水面下で噂が囁かれていたバンダイスターウォーズ製品がお披露目されるから…なのです。


おもちゃショーってホビーショーとはちょっと違って撮影禁止アイテムが多いのですが、幸いSW関係は撮影OKだったので色々見てきました。なお今回展示されているサンプルはあくまで試作品であり、各部のディティールやプロポーションなどは製品版とは異なる可能性があることをあらかじめご了承ください。

なにせほら、熱狂的なジェダイ騎士の皆様にとっては宗教的情熱を傾けるものでありますからして、一応念のため。



X-ウィング、1/72スケールの組み立て式プラモデルです。


ご覧のとおりまだ形状試作の段階で、製品内容や価格等未定なのではありますが、バンダイのプラスチックモデルとしては久々の洋物SFアイテムですので期待は大きいです。こと日本市場ではファインモールドのキットが存在しますからあちらに匹敵するもの、上回るものを求めるのは自然な成り行きでありましょう。


先行他社と明確に異なる点としてはプロトン魚雷のエフェクトパーツとデススターの  恥ずかしい穴  排気口が付属します。この辺は最近のバンダイ製品のフォーマットが活かされているようですね。



ダース・ベイダー専用タイ・アドバンスドX1、1/72スケールでX-ウイングに続くのはこの機体でした。敢えてこちらを先に出すのは「ガンダムの次にシャアザク」みたいな流れで如何にもバンダイらしいなと思ったり。


ベースの基部はX-ウィングとは異なるパターンですが規格としては同じサイズ、デススターの表層を模したデザインです。


特徴的なソーラーパネルなど、ディティールを確認してください。なお会場のディスプレイにはX-ウイング、タイ・アドバンスドともタブレットPCが配置されてCADの設計ディティールを見ることが出来ます。今までに無い展示方法でそれはちょっと面白い。試作品では確認できないコックピット周辺のディティールも、そちらで見ることが可能です。またこの画像では後ろにノーマルのタイ・ファイターが写りこんでいますが


こちらはエピソードIVのクライマックスをイメージした参考展示です。ベイダー機にはレーザーのエフェクトパーツありますね。


似ている様でいろいろ違うタイ・ファイターですが、「帝国軍」のイメージリーダーとしてはベイダー機より量産型のほうがメジャーな気もしますので、正式発表が待たれるところ。


こちらのベースについてはX-ウイング、ベイダー機に付属のものに加えて2パターンほどのブロックを連結して構成しているようです。実際のプロップと比較してどうなのかはジェダイ騎士の皆様にお任せします。いずれにしろまだイメージモデルでありますのですし。



1/72と並んで1/48スケールのX-ウイングも発表されておりました。順当といえば順当なものでありますが、



大型化に伴う一層細かなディティールに加えて。キット標準で電飾が装備されます。ヤマト2199シリーズでの蓄積が反映されているのかな?



エンジンの点灯に加えて主翼の開閉も電動ギミックで行われます。会場では自動で動いていましたが、


製品版ではおそらくボタン操作によるギミックになるのでしょう。内部機構、モーター配置や各ギアの作動システムなどはさすがに判然としませんでしたが、腕前のある人ならレーザー砲口やコックピットパネルの発光にまで、いろいろ盛り込みやすくなってるヨーダといいなあ。



SW関係メカものとしてはもうひとつ、1/1700スケールの巨大なスター・デストロイヤーが鎮座していました。エピソードIVのベイダー艦ならインペリアル級というのですか?



船体各部のディティールもなかなかの迫力。とはいえあくまで参考の、どちらかといえばイベント用の展示品に近いものかとは思います。これがこのままプラモデルになるのかどうかはわかりません。


電飾に関しては内部に大き目の光源を配置して、数多くの開口部分を通じて舷窓の明かりを見せている模様。特撮プロップらしいといえばらしい処置ですね。で、実際に出すならこれぐらい大きな物のほうが気持ちがいいでしょうねとバンダイブースの担当者様にお話して来ました。バンダイ製品としてはHGUCデンドロビウムや新製品のネオジオング、スターウォーズプラモとしてはファインモールド1/72ミレニアムファルコンの前例がありますし、小さくまとめてしまうとスターデストロイヤーの魅力を削ぐようにも思いますとそんな話をつらつらと。

バンダイとしても新規展開のシリーズなので、一般の反応は求めているようでした。それなりに厳しいとされる版権元の、いまだ監修途中のアイテムをここまで大々的に公開しているのも、そういう配慮を感じます。できればこれまで先行他社が出してこなかったもの、出せなかったものがリリースされると良いなあと思いますので一般日に来場されるみなさんはダイボマーとかタイボマーとかタイボマーとかをどんどんリクエストしようぜ!SWアイテムの暗黒面には素晴らしい魅力があふれているのだぜ!!


スターウォーズ製品について、版権取得はどの作品までなのか、海外特にバンダイアメリカでは販売されるのか非常に気になるところですが現時点では何ともわからないと言うことでした。会場でイキナリそんなこと聞いて教えてくれるわけがないのですけれど、一応聞いておかないといけないのよ。

ここからはフィギュア関連です。バンダイスターウォーズアイテムをフィギュア関連でも展開すると聞いて真っ先に気になったのはバンダイアメリカがDCのヒーローやHALOキャラのオリジナルキットで展開している「スプールキット」シリーズとの関係なんですが、直接関連するものではないとのことです。とはいえ北米市場で売らない訳がないのでしょうけど一応聞いておかないと(ry




ダース・ベイダーのこちらは組み立て式のプラモデルとなります。ホビー事業部の範疇ですね。1/12スケールで、何を隠そうエピソードV版であります。なるほど「帝国の逆襲」関連アイテムを期待してもいいのか。



肘やひざの関節可動はフィギュアライズ6に相似したものが見られます(むろんこちらも試作品なので、このギミックがすなわち製品版であるとは断言できませんが)


マントに関してはプラパーツの分割による可動方式です。えーと最近何かで見たような気がするんだけどなんだっけな……ああウルトラアクトっぽいのか。あちらはコレクター事業部製品ですけれど、なんとなく似通ったものを感じます。



ストームトルーパーは解説によると武器は2種類付属する模様。エピソードIV/V登場とありますが(あれ?VIはどうした??)いちおうベイダー卿と組み合わせるのが前提ですのでマスク脱いでもマーク・ハミルの顔は入ってませんよいや多分、ね。



ストームトルーパーは直立姿勢で展示されていたので関節機構についてはなんとも。一見すると黒い素体に白いアーマー着せているようにも見えますが、それこそ目の錯覚であってバンダイのこのクラスのプラモデルと同様なのだろうなとは思います。

いずれにせよフィギュア関係については正面から捉えるとシルエットを魅せるような設計でありますので、ギミックに関してはディスプレイ後部の鏡で背部の詳細を確認するのが良いかと思われます。



C-3POについては形状のみならず外装の「金色」表現がどうなるかがキモでありますので、今回のフィギュアモデルの中でもとりわけ製品版を待たないと正当な評価は下せないものかも知れません。以前超合金のくくりで12”PMのC-3POが発売されていましたが、考えてみればあの頃からバンダイはSW関連を広げて来ていたんだなあ……



膝関節は簡単そうなつくりではありますが、それほどオーバーに動くヒト(人じゃねー)ではありませんしシンプルな外装は動きを妨げませんしこれで十分劇中再現は可能そう。肘のアクチュエーターは凝った機構のようで前述12インチモデルと同様のものに見えますね。そもそもオリジナルがどんなであったかといえば!


……その辺はジェダイ騎士の皆様にお任せする(´・ω・`)



3POときたら相方のR2-D2ですが、今回はR5-D4とユニット組んでの発売です。R5くんもオビワンのフォースによる邪魔が無ければアストロメク・ドロイドとして大活躍できたのだろうかそんなことはないか。



R5はドンガラのみのようですがR2はハッチオープンと各種オプションアームが付属します。どこぞの元老院議員よりコイツのほうがよっぽど宇宙の平和に貢献しているぞ、な万能ドロイドではありますが、全身に渡って開きすぎたりあまつさえブースト噴射でブイブイ空飛んで皆をビックリさせたエピソードIII版のギミックでは、ない。


会場内にはバンダイ以外にもスターウォーズ関連いくつもありまして、概ね旧三部作が中心でした。やはりライセンスがディズニーに委譲され新作エピソードVIIが製作されるにあたって、もう一度エピソードIVからの新たなる希望ならぬ新たなスタンダードを構築させているような、そんな雰囲気を感じます。EpiVIIにはX-ウイングやファルコン号のセットも登場するらしいですから妥当な戦略なんだろうなあこれは。

で、ことバンダイのフィギュア関連がEpiIV〜Vだとして、みなが気になるEpiVの超大人気キャラクター、ランド・カルリシアン男爵はお前じゃない座ってろ。ボバ・フェット君はどこにいるのよと思ったらですね、


やっこさん、まだタマゴのままだったよ。


バンダイの既存フォーマットに合わせたスターウォーズ商品も展開されますよ、ということでここからは完成品フィギュアの部。


ボバ・フェットはマスコレにもありました。このラインナップを見てもEpiV登場キャラまでに限定されているのがなるほどという感触ですが、EpiVIまで絡めると一転してクマのぬいぐるみ劇団が始まるからまあアレだよなうんうん。


マスコレのラインナップから見て取れるのはマーク・ハミルハリソン・フォードなど俳優個人の肖像権が関わってくるのもどうやらオッケイそうだという推測。ウェッジ・アンティリーズ出そうよデニス・ローソンなんて監修もライセンス料も甘々だよきっと。



こちらは1/12フィギュアでも塗装済み完成品、コレクターズ事業部のSHフィギュアーツのベイダーとトルーパーです。魂STAGEでのディスプレイに注目で、このクラスの様々なアクションフィギュアと同様、いろいろ無茶が効きそうです。



造形のほうは無論劇中再現なのですが、ユーザーの側は劇中どころかもういろんなことに多用されるのが今から目に浮かぶようです。子供育てるとかナー。



バンダイの完成品トイでもオリジナルのアレンジを効かせたムービーリアライゼーションのフォーマットに乗せた「侍大将ダースベイダー」にはビックリしました。考えてみればこれまで五月人形もあったしトランスフォーマーに変形するのもあったけれど、ここまで劇中のプロップから「意図的に外した」製品がリリースされるのも驚きです。ダース・ベイダーも元々は日本の鎧兜をモチーフにしたデザインではありますが。



兜の前立が帝国軍の紋章を和風アレンジしたものだったり日本刀風のライトセーバーとか実にイイ感じのアレで、特に後者はなんだかいろいろ真似されそうでもある。



ディフォルメモデルのFWコンバージでもSW展開。アクションフィギュアやキャンディトイの類はあってもいわゆるスタチュー、バンダイ製品でいえばフィギュアーツゼロに相当するものが無いのはあまり深く考えないほうがいいんだろうなあ……


バンダイスターウォーズアイテム最後を飾るのはインテリアホビー「スペースワープ」とのコラボレーション製品です。クリスマスツリーのオーナメントみたいでオモシロ。会場ではただ組んでおいてあるだけでしたが、これ実際に動かしたら見違えると思いますよ〜。BGMにタイトルテーマを延々リピートし続けたら遠い遠い昔、はるか銀河の片隅にトリップしそうである。



バンダイSW関係はここまでですが、少し休んでからいろいろ追加したいと思います。

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