コトブキヤ「ノブリス・オブリージュ (D-スタイル)」

コトブキヤのインジェクションディフォルメキット、D-スタイルより「アーマードコア4」及び続編「アーマードコア フォーアンサー」に登場するACノブリス・オブリージュです。
「高貴に伴う義務」を意味する機体名称ではありますが、例によってゲーム本編はよく知らないので素直にキットの素性を見ていくパターンで。



白を基調としたボディカラー、通常版と比べてパーツの一体化が進んでいるため、より「純白」なイメージが強調されているようには思います。


Cランナーは同一のものが2枚入り。


Dランナーは武器関係でまとめられています。D-スタイルの他のAC機体とパーツ換装が可能なのは、いかにもアーマードコア製品らしい機構。


Eランナーも×2でセット。


オリジナルでは機体各所に存在するゴールドカラーのパーツはワンポイントでFランナーに、頭部バイザーはクリアレッドでGランナーが起こされています。ポリキャップはPC1、PC2の2枚。



D-スタイルでのディフォルメ化によって通常版に比べて多くの箇所でパーツの一体化が進んでいますが、それでもディティールは十分備わっていて密度の濃い内容です。ディフォルメすなわち省略とは、ちょっと違った印象を受けます。


とはいえパーツ総数も少ないものですから、組み立ては簡単に進められます。両腕部分、肩関節はボールジョイント、肘関節は単軸のポリキャップで可動し拳はプラパーツがボールジョイント状に整形されています。なお左肘部分のみスタビライザーがA24パーツで存在するのでうっかり忘れないように注意。いや忘れて撮りなおしたんだけどさ……


足首はダブルボールジョイントで広く可動します。膝関節こそ一体化・非可動ではありますが大腿部に取り付けられるブーストポッドはプラ製のボールジョイントで動かせます。


特徴的な頭部はバイザーの下にセンサーやカメラを模したディティールが存在しますので、塗り分けるとよいアクセントになるでしょう。この部分に限らずですが、ほんの僅かな部分塗装を加えるだけでもかなり引き締まった印象を与えられるように思われます。


頭頂部のアンテナをゲート跡と間違えてうっかり切り落としたのはヒミツだ。ディフォルメモデルのために一部ディティールが解り辛いなんてのはただの言い訳で、元ネタをちゃんと知ってればそんな事故も起こらないだろうといささか反省します……


胴体部分はバックパックと一体化して前後に程よいボリュームがあります。各関節部分はご覧の通りボールジョイント接続で、腰部分にもBJ間接が有り。


全身を前後から。オリジナルに比べれば低い等身にアレンジされたスタイルではありますが、手足にも一定のボリュームがあって様々にポージングをとることができます。


武器類は「破壊天使」の異名をもつ6基のレーザーキャノンに加えてアサルトライフル×2、そして地味ながらレーザーブレードも付属します。


MR-R102アサルトライフルを装備するのはフォーアンサー版ジェラルド・ジェンドリン機、折りたたまれたレーザーキャノンは確かに天使の翼のようです。


レーザーキャノンは差し替え式で砲撃姿勢に変更できます。MR-R100RアサルトライフルはAC4版ジョシュア・グリント機の仕様ですってニコニコ大百科の記述見ながら記事書くのも命知らずな行為だよな(汗)


背部にはオーバード・ブースト展開ギミックが存在します。ゲーム本編のように自在に飛翔・滑走する体勢でのディスプレイにはメカニカルベース・フライング3の使用が推奨されています。


両腕ともに銃を装備させることも可能です。加工は必要となるでしょうがコトブキヤのMSGウェポンユニットやアーマードコアシリーズからパーツを持って来ても面白いでしょう。ディフォルメモデルと言えば低年齢層向けのような見方があるかも知れませんが、むしろ一体化されたパーツの塗り分けやウェザリングなどのセンスにはある程度の技術が要求されるものでして、上級者に向けたディフォルメモデルの可能性は近年これら一連のコトブキヤD-スタイルやフジミのちび丸シリーズなどで着々と浸透しているような気配を感じます。タミヤミニ四駆も幅広い年齢に受け入れられて久しいことですしね。


ゲームに通じていればも少しツボを押さえた内容や気の効いたことを書けたんじゃないかと思われますが、その点特にACシリーズファンの方にはいささか申し訳なく。詳しい設定を知らずに素直にキットの素性を見た感想を述べれば(各パーツの一体化が進んで色数が減ったこと、ディフォルメ化によりオリジナルデザインのバランスから外れたこともあって)フィ○・ファ○ネルを装備したレッ○ミ○ージュみたいに見える……なんて言ったら怒られるかないろいろ……

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