アオシマ「1/24 C-WEST ランサーエボリューション X (レーシングVer.) 」

アオシマのカーモデルのなかでもベストカーGTと並んで主力レーベルのSパッケージVer.R シリーズからフルエアロ仕様のランサーエボリューションXです。本車はベストカー・Sパッケージ双方のレーベルで複数のアイテムが発売されておりますが、このキットはC-WESTのカスタマイズパーツを装着したモデル。

当初からバリエーション展開を見越してボディの前後は別パーツとなっています。


底面はほぼ一体成型。そして、









とにかくランナー数が多いです。これもまた当初から多面的な展開を考えてのパーツと言うかランナー枠の分割が多くとられているのですな。個々のパーツは通しNo.が割り振られ、取説にはアルファベットでABC…と部品図が載っているんだけれどパーツのナンバーとアルファベットの順番にまったく関連性がないので注意です。この画像はアルファベットを無視してナンバー順に撮影しています。組立工程ではパーツはナンバーだけで支持されていてランナー枠自体にもアルファベットの刻印が打たれてないしででは何のためのアルファベットかといえば用はパーツ注文のためである。

とはいえパーツ注文の業務もメーカー内部では2+4桁の管理番号でやってるはずでありますから、結局のところユーザーに対する気休めといったところであろうか……



エアロパーツのランナーにはエアロ1、2…と名前が付されておりますが、これまた枠の順とパーツナンバーの順番は一致しない。結果どうなるかと言うと「76番のパーツはどのランナーに入ってるんだっけ?」みたいなことがまー起こりましたね製作中にね。


アドバンレーシングRSホイールと19インチ引っ張りタイヤがセットされています。


デカールとインテーク用メッシュ、マスキングシールも同梱。フロントとリアしかマスキングがないのはイイノダロウカ。


エアロパーツを中心にちょっとバリはあるのですが、それぞれのパーツは概ね良い形状をしています。手馴れた感じと言えばよいか。


一体成型のシャーシも裏面には補機類が細かくモールドされていて、ここを綺麗に塗り分ければ十分その手間に応じた完成品を仕上げることが可能でしょう。ランナー枠数はともかく全体としてのパーツ数は抑え目(画像では多めに見えますが不要パーツが結構あるので、製作に使う総数はさほどでもないのです)、組み立てやすさと最限度を良いバランスで保ったカーモデルの王道的な設計……なのかな?ちょっと前の製品なので現在最新のフォーマットとは異なる箇所があるかもしれませんけれど。


ホイールはパーツ探しに迷うことも無く簡単に組みあがります。タイヤの回転方向には注意。昔は単品で売ってたやつですねこれ。



サスペンション関連も少ないパーツでよく出来てます。メッキパーツのゲート位置もなるべく完成後は見えない部分に逃がされて、手馴れた感じの設計はいろんなところに見受けられます。


ほとんど見えませんがインパネにはデカールを貼ってみました。シフトペダルやレバーは5M/TとTC・SSTのモデルを選択可能で5速マニュアルはともかくTCとかSSTってなんだよ超音速旅客機かよ。

…はい、調べました。「ツインクラッチ・スポーツシフトトランスミッション」の略ですね。説明すると長くなりそうなので簡潔に纏めると「すげーかっこいいオートマ」である。MTかATはお手持ちの免許あるいはご自分の信じる宗教に従って選択してください。こういう「背景情報」の説明がまったく無いのはアオシマらしいっちゃらしいのだけれど、実車や個々のパーツ解説にもボリュームを取った方が(特にライトユーザーに)アピールするだろうと思いますけれど。


インテリアは板作り(ってゆーのか)フロントシートはバケットタイプです。


ルームミラーにはデカール14を貼れと指示がありますがこれはマチガイ。14って左フロントのウインカー用デカールなんですな。では変わりに何か貼るべきなのか、それは結局良く分からなかったが……


フロントカウルの左右インテークには裏面からメッシュを貼ります。メッシュの仕様箇所はこの部分だけで余裕はたっぷりありますから、大きめに切り出して網目の方向を綺麗にそろえましょう。


サイドミラーの鏡面はメッキパーツで対応されてます。アオシマのカーモデルって昔からこういう細かなところに気が利いてるよナ。



フロント/リアのカウルやボンネット、サイドステップなどのエアロパーツを取り付けていきます(このあたり、ちょっと取説の手順と変えてたりする)


GTウイングの取り付けは位置指定がないので慎重に。アンテナは問題無しです。


ホイールとシャーシー、インテリアとボディを結合させて すっかり忘れていた 最後に取っておいたワイパーを取り付ければ完成であります。三菱ランサーエボリューションX、10代目だからテンなんだけど「えっくす」って呼んだほうがその、強そうです。そうだ青と黄色でX-MENのカラーリングにしよう!って思いついたことをそのまま書くのはやめたほうがいいぞ。


エボリューションXがはじめて世に出たのが2007年、マイナーチェンジは続いているけどそろそろ世代交代の時期なんでしょうか?次世代を担うのが果たして「ランサーエボリューション」のカテゴリに納まるものかどうかはいざ知らず。


ボディカラーがホワイトの指定だったので無塗装のままデカールだけ貼ってみました。これはこれでなかなか良いかな。コンスタントに国産車のキットを出し続けている点ではアオシマと、そしてフジミはカーモデル業界では中核的存在と言えるのでしょうね。


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