ミニアート「1/16 ヘルマン・ゲーリング (WWI エースパイロット) 」

最近では「総統閣下動画に出てくるデブ」として有名ですが、若いころはスマートなイケメンだったヘルマン・ゲーリングさんのフィギュアです。

ミニアートは1/16スケールのヒストリカルフィギュアを様々な時代・国籍からリリースしていますが、本製品はいくつかあるWW1ドイツ軍エースパイロットシリーズの一人。他には「飛べるなら急降下爆撃機にしろ」のエルンスト・ウーデットレッドバロンのふたつ名で知られるリヒトフォーフェン大尉がラインナップされています。一次大戦100周年で戦車や飛行機はいろいろ盛り上がりそうですが「人物」にもスポットライトが当たってほしいものですね。


デカールはありませんがプラ製の台座が付属します。ちょっとしたことですが、これの有る無しで随分変わって見えるものですよ。木製ベースに見紛う塗装テクをお持ちの方ならば、台座だけばら売りされてるセットはリーズナブルに活用できるアイテムかも知れません。


ボックスアートよりは若干柔和に見える顔の彫刻。


徽章類は別パーツとなっています。


パーツ分割はこのサイズのインジェクションフィギュアとしては順当なものでしょうか、膝下と両腕はムクの一体パーツとなっています。


いくつかの合わせ目にはパテが必要となりますが、上着のすそは意図的に段差を出したほうが自然でしょう。いま「モンティパイソンの黒騎士」というフレーズがココナツの音と共に脳内をってあいつは首が付いてたか。


パッケージ画よりは「ふんぞり返り」度合いが高いように見えますが、その方がむしろキャラ性には合致しているように思います。ナチスドイツの空軍大臣にして国家元帥であった人物が一次大戦当時はエースパイロットだったというアクの強さは、日本のWW1航空戦ライトノベルでは個性的な敵キャラクターとして便利に使われたりもしますね(少なくとも須賀しのぶの「天翔けるバカ」と吉岡平の「修羅の大空」ではそんな扱いでした。ほかに国産WW1航空戦ライトノベルって何かありますかしら?)


プール・ル・メリート勲章(俗に言うブルー・マックス)と一級鉄十字章などの徽章類を丁寧に塗り分けるのがポイントでしょう。WW1当時は民間でブロマイドが発売されるほど大人気の人物だったので、デブッチョのイメージに引きずられること無く格好良く仕上げてください。

まーデブッチョになってからも人気は高かったようで、聞いた話じゃナチスドイツ体制下第二次大戦の時代にはアドルフ・ヒトラーと並んで「犬にヘルマンって名前付けるの禁止」令が出るほど国民に愛され……うん?


スケール違いでも当時の乗機を組んで合わせれば結構様になりそうです。またレジンやメタルフィギュアでは結構有る国家元帥時代のフィギュアと並べて劇的ビフォーアフターを眺めるのも良し(笑)


このサイズのフィギュアは日本ではタミヤがリリースしていますけれど、現在それほどの広がりを見せているものではありません。ソ連崩壊からたかだか20年程度でドイツの英雄がウクライナでプラモ化される現状はロシア・東欧地域の豊かなプラモデル事情を示すような一例とも言え、ユーザーサイドでどのように模型を楽しんでいるのか、ちょっと興味が有ります。タミヤが最近ソ連アイテムに力入れてるのはその辺の事情があるんじゃないだろうか。

このサイズでスターリンとかベリヤとか出してくれても大歓迎なんですけれど。射的の的にもなるし(えー

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