バンダイ「アルカディア ライバード ハイパースペック 」

テレビ東京系列今秋新番組「超速変形ジャイロゼッター」より、主人公轟 駆流(とどろき かける)の搭乗する「ライバード」の変形トイです。本作品の変形ロボット「ジャイロゼッター」をバンダイでは2つのラインで製品展開していて、こちらは高価格帯の「ラピットモーフィンシリーズ」

ブリスターを開封するとカードの下に隠れていた屋根の すごい 存在感。番組の方は近藤真彦の歌うオープニング主題歌や「真剣バトル」「ギャグ」と並んで三大コンセプトのひとつである

「ちょいエロ」

要素が非常に大きなお友達に受けが宜しいようですが、本製品は対象年齢6歳以上の玩具ですので一応。


本編では3DCGを用いた派手且つなめらかな動きを見せるロボットアクションがセールスポイント、毎回バンクが流れる超速変形のシーンはひとつの売りなのですが、実車同様のラインを持つクルマがまばゆい光につつまれてヒーローテイストなロボットに!とゆー、およそ物理的条件を無視した一種ゴーカイな変形をするので結果的に近年稀にみる本編デザインとは全く似てない玩具製品となっています。このあたりスクエニの展開する店頭ゲーム筐体がメイン商材だからとか、いろいろと諸事情あるようで。


ジャイロゼッターのデザインにはなんと15名ものメカデザイナーが名を連ねています。わー、なんだか「機神大ギガンティックフォーミュラ」みたいですよ。ライバードのデザインを担当したのは石垣純哉氏でありますが、どうみてもヴェイガンMSにしか見えない形状が、幸か不幸かこのトイではうま〜くスポイルされているなあ。


あの、いまみなさん非常に微妙な顔でこの記事読まれているかと思いますが、ワタクシもいま結構微妙な顔で記事書いてますよ? (・ω・)


低年齢の児童が扱うことを考えて各関節はそれなりに頑丈且つよく動くようには出来てます。ただ見ての通りに機体外装がいろいろと邪魔ではある。


腰部は360度回転しますがスカート部分は一体成形なために足の前後可動は全く無し。ソール部分の接地面積が少なくていまひとつ立ちが悪いのは、手に持ってブンドドするものだと考えればまあいいのかな。


上腕や大腿部分には回転軸が入っているので突然トリッキーなポーズになったりもします。


主要兵装の轟雷剣は軟質樹脂製なのでお子様でも安心して手に取れます。


しかしアクションひとつとってもいきなりサイドパネル(ドアですねこれ)が邪魔になるという恐ろしい基本構造でもあり…


本編では(いまのところは)登場してないシールド。単に屋根を外して手に持たせる…だけではなく、


後端部分を折りたたむギミックは存在します。これによって脚部にシールドが干渉するんだけれど「シールドが重いため、腕だけで持ち上げるようなポーズで飾ることはできません。シールドを持たせて飾るときは、脚で支えるようにして持たせてください」と取説にも書いてあるのでこれでいいのだ。


あの、いまみなさんホントに微妙な顔でこの記事読まれているかと思いますが、ワタクシもホントに微妙な表情で(略)


背面パーツが取り外し可能なことは取説にも書かれた公式な仕様です。この方が本編形状に近いのは確かなんですが、ガンダムAGEシリーズのガンダムレギルスを赤く塗るか、なんならゼイドラをただそのまま置いといた方がもっと本編形状に近いぞ(w;


むしろカタチよりはギミックで、ヘンケイ!ヘンケイ!!(それはTFだ)


腕部を内側に折りたたんで機体外装をつなげ、足首を180度回転させてリアタイアを移動させます。


膝関節を90度展開して脚部の外装を上半身のそれに連結。ボディ各所の連結部分にはツメ状のラッチがあって確実にホールドされます。そして


おもむろに屋根を乗せると変形完了である。「超速」を謳うだけあって素早い変形が可能!シンプルだからね!!だいたいそーゆーノリのトイですか。


サイズ的には1/24スケール程度の大きさでしょうか、車形態のほうがシルエットは綺麗です。お子様にクルマで遊ばせることが主眼のトイ?


ジャイロゼッター本編には日本の自動車メーカー各社(※ただしホンダを除く)が協力しプリウスGT-Rなど実在の車から変形する機体も活躍します。設定的にこのライバードは番組内のオリジナル企業(にして自動車教習所にしてヒミツの防衛組織だ!)アルカディアが開発した車種。フロントノーズの「A」をあしらったエンブレムがそのシンボルマーク。アイドルマスターのそれにソックリなのは気にするな、ロボットだって歌って踊る時代だ。


裏面わりとスカスカです。バンダイの変形ミニカーシリーズ「ブーブ」が発展した様なものだと考えればこれでいいのかな。ロボットアクションとクルマの魅力を両立させようと思ったら無理に変形させずとも2体セットでとゆー展開はナシですかそうですか


ストーリー的には謎の組織ゼノンの陰謀からクルマ社会と世のみなさんを守れ!のような展開が続くようですが、まだまだ始まったばかりでこの先どうなるかは未知のロードです。ツッコミどころは多そうな設定・番組作りですが子供向けアニメってあれぐらい勢いがあったほうがいいと思うぞ。製作サイドの狙っている対象と実際にウケてる顧客層とに相当ギャップがありそうなのは、「ギア戦士電童」のニオイがしなくもないですが…

しかし本当の敵は「若者のクルマ離れ」という概念そのものなので、日本経済の右肩上がりと自動車メーカーの業績回復のために今日もジャイロゼッターは戦うのだ!ちょいエロ風味で。


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と、ここまでの記事ははてなダイアリーの下書き機能を使用して一週間ほど前に作成しています。すぐにアップロードしなかったのは微妙に批判的になった記事のトーンも含めていろいろ事情はあるのですが、おかげで番組内容についての情報が最新のアップデートではありません。近藤真彦はオープニング主題歌を歌うだけでなく「近藤真彦」役として本編にもゲスト出演するそうですし男子中学生に欲情するアラサー女子は出てくるしで一体どこ向いてるんだこのアニメはいいぞもっとやれ(w

でね、一週間ほど前ワタクシは「ガンダムレギルスを赤く塗るか、なんならゼイドラをただそのまま置いといた方がもっと本編形状に近いぞ」と確かに書いたのですが、その後発売された電撃ホビーマガジン2012年12月号を見たら…


ホントにそんなのが載ってた Σ( ̄д ̄|||)

…やはりよく似ている、そっくりだッ!!