「ギュイロウ 1903 ライトフライヤー バルサキット」

今年はライト兄弟が人類初の動力飛行を行い「飛行機」がひとの世に登場してから107年目の節目の年です。


いやそれ全然節目じゃないよね。「空と宇宙展」見てきたらつい紹介してみたくてね。伏し目がちにね。

というわけでひとくちにライトフライヤーといってもいろいろあるなかから、プラモデルではちょっと実感に欠ける、とはいえハセガワのビッグスケールなあれには手が出ないという実にニッチな購買層の皆様にお勧めするアイテムです。


細長いパッケージの裏面にはこのオハイオ州の自転車屋兄弟の偉業を讃える記述が…と思ったら実はここもパーツ群の一環だった。



そして各所に誇らしげに書かれている「レーザーカット」の文字列に、いやがおうにも期待を膨らませながら開封してみる。


確かにレーザーカットされたとおぼしきパーフェクトなパーツが!ここはウィングのリブが主体になったランナーいやランナーじゃないか部材で、


このようにパイロットも付属します。いわゆるフラットフィギュアってやつでヨーロッパではポピュラーな存在だってユーロのレポートでゆってた(なにかが間違っている)、そして


もっとぱーふぇくとなあれ、



<審議中>


別に「全部のパーツがレーザー加工されている」とは書いてないのでこれでいいのか!?

この辺は台座なんでそれほど精度は必要ないのでしょうけど…角材だってペーパーがけ前提だしなあ。
台座の下にあるなんとも形容しがたい部材は、どうもこれ「竹ヒゴ的な何か」らしいです。アメリカの子どもは竹ヒゴでゴム動力飛行機作らないのか。


裏面の記述は台座に貼るシートだったのでした。あとパイロットもだ。


翼に貼るペーパーはちょっと和紙のような感覚も受ける非常に薄手のもの。張線も付属していて基本的にオールインザボックスで組み立てられるみたいです。
四角いのはエンジンのもとです。

すいませんちょっときがとおくなってきました


当然英語の組み立て説明書。構造材ひとつとっても曲げ加工をせにゃならん、ロウソクであぶって曲げるのでしたか、帆船模型をやってる方々ならば楽勝な過程かも知れません。しかしプロペラひとつとっても削りだしってライトフライヤーにはプロペラふたつあるのですよ??


ヘタレなプラモデラーには到底組み立て用もないのでせめてタミヤセメント置いて完成サイズを実感してみます。スケール1/20でおお、結構なデカさ。


図面と写真を併用した説明書は比較的理解し易いと思われますので腕に覚えるのある方、挑戦をためらわない方々ならば、ならばきっとなんとかしてくれる!!


目出度く完成した暁にはこのように人類史にその名を残す偉大な名機の姿を再現できるのです…


ところでライト兄弟の「フライヤー」は人類初の動力飛行機として歴史に名を刻んではいますが、性能的には直ぐに後発のブレリオやファルマンなどの欧州勢に追い抜かれ、実用面ではそれほどの名声を得られませんでした。推進式のプロペラもいわゆる先尾翼形式の機体構造も、その後の航空機開発の主流とはなり得ませんでした。

しかしこの機体は100年以上前の段階で、現代の旅客機のファーストクラスに用いられている素晴らしい特徴を既に備えていたのです。すなわち、





全席フルフラットシート完備。

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