「空と宇宙展―飛べ!100年の夢」(その2)

ここからは宇宙編です。


しかし考えてみればあらゆる万物はすべてこれ大宇宙の一部であるがゆえに例えどんなに関係なく思えるものを扱おうがそれらはすべて「宇宙もの」というジャンルの中に包括されていいから!そういう屁理屈はいいから!!

上にあげた「はやぶさ」は以前相模原で見学してきた熱構造試験モデルだと思います。これに限らずJAXA関連の展示品は宇宙科学研究所(ISAS)から貸し出されてきたものが多いようで、しかし普段は一般公開されてないものばかり。実に貴重です。


サンプラーホーンも実機同様の試験モデルでアオシマのプラモデル購入された方はレッツディティールアップ!です。あっぷあっぷで溺れそうな気がします…


ホーン内部の弾丸発射機構と試験材料。NHKのドキュメンタリーで弾丸発射試験の映像流れてましたが、その時に使用されたものだと思われます。


レーザー高度計や化学燃料スラスターも実機同様、特にスラスターの焼け具合には注目したいところです。


ウーメラ砂漠での回収に使用された電波方向探査システム。やはり八木アンテナは偉大だ…
そしてノートPCのシステムからはビーコン受信音が会場内に流れています。ピコピコいってるだけで感極まってくるんだからオタクって簡単な人間ですわぁ(;;)

…そして画像を整理していてあらためて気がつく。ミネルヴァたん撮り損ねたOTL


#ちなみに11月7日まで「はやぶさ」の帰還カプセルが限定公開されています(撮影は厳禁で万が一の時はデータ消去とかさせられるみたいです)
 さすがに以前のときほど行列はしないでしょうから混雑を避けていた方には良いかと。
 俺相模原で2時間以上行列して3分以内に出てきちゃったよ… 



模型展示からHTVと光子帆船「イカロス」を。各自キット発売に備えましょう。他にも「みちびき」の模型とかブラックカプトンの実物とかありましたな。


実物と言えばやはり目を引く「イカロス」のソーラーセイル。1/4と言われるのは4枚組のセイルを一枚だけ展示しているのでサイズ的には実機同様のものです。
通電されているので液晶デバイスの点滅を確認できます。ただそれだけのことで光圧を変化させ姿勢制御を行う。何度聞いても魔法のようだな(←文系脳)


12月に金星衛星軌道投入を控えた「あかつき」も、だんだん展示の度合いが大きくなってきています。
はやぶさ」と同形の躯体を用いながら各部のデバイスは異なりまた新型化もなされた姉妹機…それはいもうと!?「はやぶさの妹がこんなにかわいいわけがある」ってことなの!?


ハイゲインアンテナは平面形になり、何よりの特徴は軌道投入時に使用される大型のスラスター。擬人化するならきっとこの辺がポイントですよ?(何を見ているのだ)


で、そのスラスターですがこちらが試験に使用されたもの。こういう場合は何モーターって言うのだろう?「アポジ…」でないことは確かだ。
が、しかし…何につけてもいわゆる「バーニアノズル」ってガンプラの類と違って実物は至ってシンプルな作りですね。


推進用のロケットエンジンなんかだと話は違ってくるようですが(右写真は常設展示物のH−1ロケットエンジン


会場端っこの方でぢみ〜に並んでしかもいくつか溶けかかってる?のはこれが歴代「プラズマエンジン」だッ!!よく知らないけど。
よく知らないけれど撮影した。名前がかっこいいからだッ!!(ギャキィ


常設展の方にはプラズマエンジンの試験も行った「宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)」も展示されていました。
結果重視で行けば有人ステーションに投資するよりこの手の実験衛星でいいんじゃないかって話もあるそうなんですが(実際これなんかはクラスタ構造で複数の実験を行える)、そうはいってもパブリックリレーションもしくはプロパガンダ的意味合いでの宇宙飛行士と有人ステーションにも重要さは否めず…


ここでコムズカシイ現実とはまるでかけ離れた展示物を。なにこのラリイ・ニーブン「リングワールド」いやむしろ小川一水第六大陸」か(どっちも大間違いだ)と思ったらこいつは…


JAXAとは無関係な清水建設による月面開発プランなのでした。宇宙のゼネコンってもーなんだかどんどんがんだむです(棒読み)
ボードには太陽発電とマイクロ波送信により資源開発を地球上から切り離し「美しい地球を守る」みたいなことが書いてあるのですが


・・・本当にそんなことしたら「美しい月」が守られなくて全世界から非難GOGOだと思うを(^q^)


以上ざざっと航空宇宙模型関連をメインに紹介してみました。プラモデルとかマスプロ製品関係ないみたいなつもりでいましたけど、販売コーナーには慣れ親しんだものがいろいろあってやっぱり落ち着く(笑)


「会場限定品」もありました。ハセガワのYS−11初号機(レンホーに難癖付けられてた羽田の機体ですな)とアオシマ糸川英夫おおすみメタルフィギュア付属の「はやぶさ」。


には目もくれず、ポストカードを買ってきた。お安いからだけでなく、高荷義之画伯描くところのエントリ―カプセル離脱場面のこのイラストに魅かれたからだッ!この微妙に漂う悲壮感と達成感が良いのだッ!!

なんでもこのイラスト「公式」なのだそうで他にもTシャツとかハンドタオル?とかいろいろなグッズに使用されてました。


…だからって何もクッキーにまで悲壮感漂わせなくてもいいと思うが。


それにしてもこのような特別展に限らず国立科学博物館ってモデラー好みのするスポットだと思うのですよ。


考えてみればこの辺の展示物は全部模型ですし、


モデリングの参考になりそうな実物もたくさんある。


アメリカ大陸のシカがクマほどデカくてなるほど海兵隊員が負けてしまうわけだと納得もします。
(意味が解らない人はおちかくの元海兵隊員に聞いてみてください)

そしてここの一番の展示物は最近あんまり見かけなくなった等身大フィギュアが展示されてることである。もちろん美少女しかも全裸!科学教材だから大丈夫だ、問題ない。






ただし、猿人である。

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