「ネオモデルス T-34/85 砲塔トーチカ」

ネオグレード改めネオモデルス、といえば痒いところに手が届いたりいろんな意味でツボにはまったりするアクセサリーや改造パーツを多く出してて単品派も情景派も満足できるメーカーでありますが、実はレジンのフルキットもひとつ出しています。それがこのT-34/85砲塔トーチカです!



「レジンのフルキットは作ってみたいけれど、足まわりとかキャタピラとか大変そうだなあ」というような人には超オススメ!!


パーツ一覧こんな感じです。大きなコンクリート製台座と砲塔パーツが目を惹きますね。ほかに惹くようなものがないなんて言ったら政治委員がくるぞ★
ちなみにインストの類は一切付属していません。無いものは無いのでさァどうしようと頭を抱える…なんてことは全然無く、


まったくかんたんに組み立てられるのです。

旧式化した戦車の砲塔をそのままトーチカに流用するのは第二次大戦以前から広く行われていたことで(中には新型主力戦車の砲塔を豪快に利用した土建屋万歳国家もありましたけど)、戦後になっても共産圏諸国ではいくつかの例が見られます。特に1950年代半ばにフルシチョフが、あのナイフも満足に使えない田舎者のハゲが権力握ってからはもーどんどん戦車イラネ。全部ミサイルでやるなんて無茶を言い出して気の毒な戦車たちを埋めたり捨てたりま〜このT-34/85の砲塔を利用したトーチカもそういうものだろうと、いや多分ねホントはよく知らないんだけどね

ネオモデルスのサイトには、このキットの取材元と思しき実物の写真が掲載されています。サビサビ加減とかハゲハゲ塗装とか実にいい感じの放置プレイ。でも、一体ここはどこなんでショ??中露国境かはたまた東欧地域か…そういえばネオモデルスって韓国のメーカーですよね。


まさか…

なんかちょっと怖い考えになりそうなんでキットの細部をいろいろ見てみる仕事に戻ります;

砲身は若干曲がっていましたが、お湯に浸せば十分修正できる程度でした。いかんせん物がT-34なんて超メジャーなアイテムですから、その気になれば金属製砲身やインジェクションキットのパーツで代替可能ではありましょう。でもまー私見的にはなるたけキットの素材を活かして作ったほうがいいんじゃないかなぁと、思います。理由は後述。


車長(いやこの場合は砲長か)キューポラハッチ裏にはペリスコープが再現されています。とはいえ砲塔自体はムクのキャストパーツなので、半身像のフィギュアを持ってくるかハッチ閉めるか…ハッチ閉じる場合は刷りあわせが面倒かもしれないので例えばインジェクションとか思うんですけど、ここはなるたけキットの素材を(以下同文に付き省略)


砲塔横の手すりです。いやちょっと待てトーチカに手すりなんているのか!?などとものっそ疑問に駆られたんですけどー、まあつけてみた。右の写真で派手にずれているように見えるのは実際取り付け位置と手すりパーツのサイズが豪快なレベルで合わないからだったりする。例えばこういった箇所は金属線で自作とか考えるところですけど、ここはなるたけ(ry キットの素材を(ry


・・・メーカーサイトの完成写真をよくよく見直したら手すりつけてないんですよorz


砲塔自体は2基のベンチレーターが前後に配置されているのが特徴のクラスノーエ・セルモヴォ第112工場製のT-34/85を流用しているようなのですが、この部分改造されてますねな装填手ハッチ。L字型の支柱は何に使うんでしょうねーうーむワカランなー。

情景に組み込むもよし単品で飾るもそれはそれでよしのユニークなアイテムだと思います。現物同様経年変化したダメージ表現を施すのも良いでしょうし、はたまた60年代的な架空のネクストウォーなんてのも面白そうな気が。

組んでしまうとわからないんですけどこのキット、台座部分と砲塔裏にこっちが前よと矢印が示してある。わかりづらいんでスミ入れしたらロコツに成りすぎましたけど…

はたしてこのキットで「前方」を指示する意味があるんだろうか(苦笑)

とゆー、そこはかとなくニコヤカしてくる特火点なのでした。


そんでですね、なんでまた他からパーツ流用するなと繰り返し書いたかとゆーとですね、


ちょっとでも他からパーツもってくると、

…いっそ砲塔ごと全部もってくればいいんじゃないかと


あまりに本末転倒過ぎるので画像はモザイク処理してます…

むしろミグプロダクションの素晴らしい汎用「戦車の足回り」パーツを使えばあっという間に脚線美萌えなシロモノに早変わり!!かも知れません…