バンダイ「妖怪ウォッチ 01: ジバニャン」

ただいまお子様を中心に大人気「妖怪ウォッチ」、そのプラモデルシリーズ第一弾となる「ジバニャン」のレビューです。

稀に「絵が描かれていれば何でも売れる」というぐらいに流行るコンテンツって出てきますけれど、いまはまさしく妖怪ウォッチがそんなポジションにありまして各所で大ブームまっさかり。


でもおじさんぜんぜんわからない(´・ω・`)

お、おぅ・・・・・・という気持ちで前向きに進めて行きたいと思うココロ。



色プラ成型タッチゲートの、バンダイのこのクラスの製品としては通常のフォーマットになります。レベルファイブ原作ということでダンボール戦機の後継のように捉えがちかも知れませんが、ポケットモンスター
ポケプラ」シリーズに近似した構成か。考えてみればダン戦プラモは今後もシリーズ継続しますから。



小パーツのランナーと表情を中心としたシール。シールには複雑な曲面や細かいラインも無く、貼りやすい図柄です。


取説にキャラクター解説されているので初見でも安心。「車にひかれて死んだ、ネコのじばくれいの妖怪」なのですかへぇー。

……あれ?

なんか引っかかるがともかく先に進めましょー。


組み立てはとってもかんたんモナカ構造とか思いきや、アタマの中にひとつパーツを植えつける過程が。


パーツの色分けも曲線も、オリジナルのイラストが持つ雰囲気をよく立体に再現していますね。


後頭部には先に植えつけたA1ランナーの1パーツが押しボタン的に存在します。


釣鐘みたいな形状のボディ部分。名優渥美清亡き後はめったに見かけなくなった「腹巻き」は、たぶんこのキャラのオッサンくささを表す小道具なんだろうな〜。鈴と襟元はほぼドラえもんのラインそのままですね。


ネコの妖怪なのでしっぽがふたまたに分かれます。まーお約束みたいなものです。そしてよくみるとこれ左右で非対称な形状をしていますね。シルエットやポーズ付けにちょっとしたアクセントが備わる、よい設計センスを感じます。


頭部に胴体、しっぽと手足を取り付けて全身のスタイル。思わず同情するほどの短足で、なるほど今日からともだちになれそうですね。足が短いからってなんだ、台座があるから全然問題なく立ちます!!


なんでも小学校の身体測定から座高の検査が無くなるという話を聞きました。よかったですねみなさん、あれは健康診断どころか単に差別を誘発するだけでしたから……


シールを貼れば完成です。頭部と胴体、両腕がボールジョイントで可動します。なんだか「ねんどろいど」みたいなプロポーションではありますなー。腹巻きのモールドにちょっとスミ入れを加えたら効果が高そうだなとは今になって気がついたのですけれど。


そして後頭部のボタンをぽちっと押しますと


顔が外れます。

((((;゚Д゚)))) 中身ちょうキモイですよなんですか化け物ですかこれは(妖怪です)



顔のパーツは通常時に加えて2つ、目元のシールはそれ以上の数で付属しますから、いろいろ組み合わせてお好みの表情を作ることが出来ます。「頬を赤らめる」と「冷や汗」のシールは他社製品も含めてフィギュア一般への応用度合いが高そうに思えて◎


「ひゃくれつ肉球」という必殺技(?)は「北斗の拳」の許可とらなくていいのか。ダンボール戦機に「ビット」が出て来たときも驚いたけれど、それらはいまやすっかり一般名称ってことですね。


「ニャーKB48が大好き」なのだそうで写真集のシールとそれを貼り付ける「本」のプラパーツがあります。いかにも子供向けマンガの大人が読んでる「えっちな本」特有の牧歌的雰囲気がいいなあ(笑)


余ったパーツはひとつにまとめて取り付けておくスタンドが存在します。本体よりそっちの方がよっぽどコワイ形である(w

このシリーズ「ロボニャン」など猫型キャラが続いたのはパーツを交換してオリジナルな組み合わせを作るメリットがあるのですが、先日のホビーショーでの展示を見ると、これから様々なタイプの妖怪キャラクターをプラモデル化する展開になっていくようです。

ホビーショーバンダイブースでの妖怪ウオッチコーナー、いちばん面白かったのはジバニャンとロボニャンが並んで立っていた「漫才」のステージセットなんだけど、あれは製品にはならないんでしょうか。広くアクションフィギュア全般に使えるプレイバリューが備わっていると思うのですけれど。


ところで、


キャラの説明には「ネコのじばくれいの妖怪」としてあったけど、自縛霊と妖怪って全然別のものじゃないでしょうか。厳密な定量分析や第三者による追認試験が出来ないものにどこまで定義づけが共有できるかはともかくとして、民俗学者や妖怪研究家は怒るかも知れないなあ。


「妖怪ウオッチ」を柳田國男京極夏彦が見たら何を言い出すか分かりませんが、折口信夫先生は許してくれそうな気がします。主人公の男の子ケータくんがかわいいからです (。・ ω<)ゞてへぺろ


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