第53回全日本模型ホビーショー(その1)

毎度思うのですが10月のホビーショーは会場周辺での看板やポスターといったキービジュアルがどうも弱いように感じます。それで困るのはブログ記事のトップ画像を探してる人間ぐらいなものでしょうが…


では早速初の正規出展と相成りましたホビーリンクジャパンブースからショーを見てまいりまショー!


MENG MODEL 会場発表製品はレオパルト1 A3/A4でした。最近の戦車模型界で一つの「波」となっている戦後西側第2世代主力戦車の中でもいちばんのベストセラーとなった車両です。


タミヤ及びイタレリのキットはありますがどちらも相当古い製品ですのでいずれかのメーカーがリニューアルしないかな…と望まれていた車両です。


MENG版レオパルト1はトーションバーを利用したサスペンションの可動を再現、キャタピラはベルト式に加えてプラ製の連結固定式も付属します。ダブルピンの履帯であればT-90Aのような方式は採らないのですか?と会場に来日されたMENG MODELの担当者様にお聞きしたところ、今回は部品点数を抑えて組みやすさを優先したとのことでした



デカールは西ドイツ軍およびギリシア軍のものが付属。車体のバリエーション、ファミリー車両の多い戦車ですからひとつのアイテムから多くの製品展開が望めるものでしょう。あくまで個人的な希望・願望ですがMENG MODELならばこそ、従来はレジン製品に限定されていた戦車回収車や戦闘工兵車などの変わったところを期待したいものです。


もうじき発売、アミュージングホビーのオブイェークト279


砲塔などの鋳造表現、エッチングパーツの使用箇所などは先行アイテムよりいっそう実感のあるものです。


キャタピラはいわゆるモデルカステン方式の連結可動タイプ。ブースには製品状態のサンプルも展示されていますから、どうぞ手にとってその出来栄えを確かめて下さい。


パネル展示となりますがアミュージングホビーの会場発表、VK7201(K)計画戦車です。既にアミュージングホビーからリリースされているレーヴェ重戦車の後部砲塔型、レーヴェと聞いてこちらの形を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ナチスドイツ最後の計画戦車のひとつで、なぜかイスラエルメルカバとよく似ているフシギ。



空ものではキティホークのミグ25フォックスバットPD/PDS、巨大なツマンスキーR-15エンジンもご覧の迫力です。





その他多くの新製品や、発売中のものも含めて今回は中国系メーカーを中心に多彩なアイテムが展示されています。HKモデルの1/32B-17Gはそのまま特撮映画にも使えそうな大迫力。


一般公開日の物販は通常のお値段よりややお買い得な価格設定となっています。ホビーリンクジャパンブース、是非おとないのほどをお願いします。


はい、営業ここまで。

以下は会場発表アイテム中心のいつものインプレッションで続きます

主にびっくりした順。


AFVクラブの1/12昭和の学校の机と椅子。

なんで?

あ、あーまーど・ふぁいてぃんぐ…何が起きたんだ一体。


1/35ドイツ軍機雷セット。

どうしてだよ。

スケール感無視して1/12フィギュアに(特に美少女に)そのまま持たせたいような爆弾である。初代ときめきメモリアルの嫌な記憶ががががが


1/35チャーチル3インチガンキャリアー。

なるほど。

ここんところAFVクラブは英軍アイテムいろいろ出してました。特にチャーチル関連の車種は充実していましたから……

誰か重度の英国病に罹患した人がいますね?

見るからに箱な戦闘室は文字通り箱組み、砲身は金属加工品が付属します。「戦車道」っぽくしたいなあこれ(笑)




AFVクラブ/ホビーファンのその他新製品からいろいろ。マズそうにメシ食ってるイギリス兵がたまらぬ。これと3インチガンキャリアーでステキディオラマ作れそうですねい


パネルのみでしたがプラッツブースサイバーホビーのM103A1ファイティング・モンスター重戦車。一昔前ならレジンキットやスクラッチの対象だったレア物がどんどんインジェクション化されてきます。


ヤークトパンターG2はパンターG型のいわゆる後期型車体をベースにしたもの、最新の考証で立体化です。


お、おぅ…って感じの相違点。うわーずいぶんちがいますねーって本当に随分違うんだなあ。


プラッツブースではこの辺のアイテムが幅広い層に向けた展開を期待できるものです。


サイロンレイダーは大きな機体だと聞いてましたがなるほど確かにデカかった。実際みるとすごい迫力。



バンダイ関連は特に今回力を入れた展示をしていて会場発表も多くありました。HGオールガンダムプロジェクトのエールストライクガンダムはビルドファイターズのビルドストライクガンダムと機構を同じくするHGUC対応の新製品です。



マスターグレードの新作はガンダムXでした。これはちょっと意表を突かれた思い。旧1/100キットオリジナル武装のガトリングガンが付属するのが嬉しいところです。



ユニコーン枠ではバンデシネに登場したシルヴァ・ヴァレト。ドーベンウルフと似て非なる連邦軍の機体です。


デザート仕様のネモには例の170ミリ砲は付かないみたいでいささか残念。ユニコーン関係は今回寂しいかなと思ったけれど、会場で流れるOVA予告からは「足がありませんな」なんて台詞が聞こえてくるのでこの先まだまだ見逃せませんな。



フィギュアライズ6新作来てました!タイバニ劇場版第二作は来年公開予定です。ヤマト2199を劇場で見てると毎回予告が流れていたんで、なんだかサブリミナル的な刷り込みがされているぞ。


ヤマト2199はまさかのハイゼラート級です。一見するとガイデロール級のようでいて細かなところは全然違う、しかし地味な違いに過ぎないこのフネが出るとは相当力入れてるんだなあ。デラメヤ級強襲揚陸艦とともにガミラス艦セット3ってあれ?

これ「ガミラス艦セット4」の間違いだよね?ともかく来年4月の発売です。おまけの新メカコレはまだ秘密だそうですけれど、アレでしょ?


1/72ガミラス航宙機二種は参考出品でした。なにしろ来年五月までのスケジュールがもう決まっている(!)のでこの先劇場版が控えているとはいえ何がどうなるか予断を許しませんな。


そんな先まで予定が詰まるのもドメル機動部隊が控えているからです。さすがに月イチのアイテムリリースに抑えるようで建艦競争が過ぎると国家財政破綻しますもんね。


ドメラーズIIIの予定が無かったのは良かったんだか悪かったんだか……



ちょっとややこしいのですけれど、艦載機3種は空母を3隻全部揃えると航空隊の定数が揃うようです。<シュデルグ>のみは単艦でドルシーラ雷撃機をすべて乗せられるのですが<ランベア>と<バルグレイ>はひとつ購入しただけでは足りなくなる。むろん全部の機体を乗せなきゃいけないってことはないのですけれどね。またどの空母ともメカコレサイズで艦載機一機が付属します。



ダンボール戦機ウォーズの最新アイテムは撮影禁止でしたので(コロコロの画像は出回ってると思われます)代わりに雑誌作例などのDCオフェンサーを。こんなにかっこいいのにTVでもゲームOPでも大活躍なのに、製品化の予定はまったくないDC……




そしてTVの流れともゲームの流れとも無関係に無印からの立体化を続けるハイパーファンクションの新作、ラスボス機体のイフリートです。既存の製品よりボリュームもギミックもエフェクトパーツもマシマシ。



BB戦士の騎士ユニコーンは最初からサイコフレームミドリ色なんですな



本体よりもオマケが気になるクスィーガンダム。メッサーの製品化ってこれが初めてじゃあるまいか。そしてギャルセゾンのネーミングの由来は一体…



1/500ヤマト2199はサイズ試作こそあったもののディティールその他は製品版とは大幅に異なるとのことで、設計用のCADデータで解説されていました。ディティールやギミックは増えるもののパーツ構成はスライド金型を多用した一体化が進められるとのことで雰囲気的にはガンプラのメガサイズモデルに近いものだとも。このサイズのヤマトがオッケイならドメラーズもイケるかなあ。



ウェーブが1/35でボトムズやるとは聞いてましたがまさか第一段がTVシリーズ最終ATのラビドリードッグになるとはちょっと驚き。

外観と可動のみを備えたST(スタンダード)版の他にもギミック・内部構造を積載したPS(プロスペック)版の2バージョンで製品展開するというのも驚かされました。思うに、最初にスコープドッグ出しちゃって賛否両論されながらバリエーション展開が尻すぼみで終わってしまうという、これまで幾多のボトムズアイテムの屍を見た上での一種異能な生存戦略か。


もちろんスコタコもちゃんと控えています。青騎士のころはやたらと腕短くするのが流行りだったけど、ある程度腕を長く取らないとヘビィマシンガン構えられないんだよな。一応プロポーションその他は検討段階の試作品です、ご意見おありの最低野郎の皆さんは一般日にウェーブブースへ空挺降下するべし。



ウェーブの新製品いろいろ。スペースコロニーもといスペースセツルメントがオモロですね。最初のガンプラブームのころにはサイド7だかの木型試作が展示会に並んだなんて昔話も聞きましたが……



航空母艦赤城の艦橋部分のみ1/72で立体化というのはもちろん同スケールの航空機と絡ませるものでしょうけれど、1/12のアクションフィギュアと並べるのに丁度良い大きさです。あとはわかりますね?


とある事情(まーあれですよあれ)によって再評価の進んだウェーブ1/72バルキリーはスーパー/ストライクパッケージで投入されます。例によってバトロイドとファイターそれぞれ固定の状態で格好よさを追及した非可変プロポーションモデル。お○○ししません。

ふたつを組み合わせるとガウォークになるギミックも変わらず、余ったパーツは……それも変わらず!


ウェーブのところにあったアダムスキー型円盤、ドイツ軍風に武装を施したハウニブ型というのもありました。


実はプラッツブースにも同じ物があったのです。これはいったいどういうことなんだろう?この謎を解くために取材班は南米へと飛ぶ前にアブダクションされた。



ほんとうはもうちょっと続くはずじゃったが体力的に限界じゃゲフゲフ(←爺イ)この続きはまた明日に。しかし10月とは思えないほどのお天気で一般日に訪れる方は暑さ対策も考えておいた方が良いかもしれません。特に今回ステージイベントが盛んに予定されているので、例年より人出が大きいんじゃないかって気がします。メーカー受注だけでなく広く大勢の方に模型を見てもらう、そういうイベントにシフトしていくのでしょうねこれから先も。


それは良いことだと思うのです。

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