「ガンプラEXPO2012」

先週11/22〜11/25の四日間、秋葉原UDXで開催されていたバンダイホビー事業部のイベントです。
既にさまざまなところで速報情報飛び交った後ですので、まーのんびりした報告ですね(^^;


リアルグレードゼータガンダムが展示の目玉ということもあり、会場最初のディスプレイは初代ガンダムからユニコーンまでのHGUCを並べて宇宙世紀の歩みって感じでした。1年戦争(TV放送分)は既にコンプリートでゼータガンダム登場MSも主要な機体はほぼ揃いつつある昨今、設定上は新しい機体のはずなのにキット開発年代が古くて新製品との格差が生まれたりなんてこともありますが、1999年のリリース開始以来驚異的に長続きしているシリーズではあり。


マスターグレード新製品のシナンジュ・スタイン。PSPのゲームに登場するシナンジュの原型にあたる機体です。OVAには出てくるのかな?展示物には映ってませんが、以前原作小説特装版に付属した専用バズーカが付属します。



リゼル・ディフェンサーa+bユニット。要するにリゼル全部載せセット。カラーリングはゼネラル・レビル搭載機でディフェンサーユニット無しならリゼルC型ってことになるのかしら。パーツの内容からは機体左右でaセットbセット相盛りも出来そう。なんだか定食屋みたいだな。


上2点は既存製品のバリエーションですがこちらは完全新規のジェスタ。このモビルスーツも兵装いろいろあるのでここから様々な発展が期待できそうなアイテムです。しかしズール系はちっともMG出ませんねー。


今月模型誌にも何の発表もなくて危ぶまれていたMGガンダムAGEシリーズも参考出品ながらAGE-3ノーマルとAGE-FXが展示されてました。一度良いもの出してくれればあとはモデラー諸氏の手で好きなだけ料理出来ますから、ここは正式な発売決定を待ちたいところです。ガフランのことは忘れよう。


マスターグレードアイテムでは会場内でいちばん注目を集めていた(?)MGエールストライクガンダム<リマスター版>かっこ仮称。本編映像のHDリマスター化に合わせた新規キットで事実上のVer2.0ってことですね。


関節部分の構造などは現在リリース中の一連のGAT-Xシリーズのそれを踏襲するものになると思われます。以前のキットもカタパルト風のベースが付属したりで面白かったなーって12月再販じゃないかこれ( ゚Д゚)ドウスンノ


展示してあったのはあくまで形状試作品なんですが、エールユニットは以前のものをそのまま背負ってました。ウイング付け根にサフ周ってないんでバレるぞ(w;いや、さすがに製品版ではここんところも変えてくるだろうとは思いますけどね〜


なにしろHDリマスター版の売りのひとつは今度HGで出るパーフェクトストライクガンダムなので、MGでもこの仕様が再現できるハズなのである。出来なきゃおかしいよな。充電切れるんなら山ほど電池積めばいいんじゃね?的発想はギア戦士電童にもほしかったな。ところで電池って軽いんですかね??


「ぼくがかんがえたかっこいいさいきょうのストライクガンダム」を地で行くアレですが、既に初回放送当時にBB戦士で実装されていたギミックだってことはヒミツだ。


「オーブの戦い」なるタイトルでディオラマが展示されていて、この辺の足元をシン・アスカ兄妹が逃げ惑ってるんだと思うと胸が熱くなります(w ディスティニーもHDリマスター化決定でさて今度はどんな 歴史改竄 設定変更があるのだろうかは。



HGリニューアル版SEEDの新製品はガンダムアストレイ ブルーフーレムセカンドL。アストレイのリニューアルは本機が初めてで、タクティカルアームズもギミック満載のヨカン。



1/144スケールガンダムAGEシリーズは新規情報ナシですが、会場内では川口名人作による「砂漠の駐屯地2012」ディオラマが展示されてました。昔を知ってるひとならば色々と(・∀・)ニヤニヤ 出来そうなこの情景、お若い方々にはどう映ったのかな?ヴェイガンMSももっと普通にミリタリーテイスト付加させていいんだろうなと、個人的な感想。


BB戦士のSD体形や表情がよく似合うのもAGEの特徴で、最初からそっち方向メインで(あるいはゲームと連動で)展開してもよかったんだろうなーと、今更ながらに。今更ガフランとかダナジンとか出やしないですけど、ディフォルメと相性がいいデザインだと思うんだよな…


LEGEND BB 騎士ガンダムメタリックVer.は会場限定販売のアイテムですが、BB戦士のキットも随分とグレードが向上してます。これまで以上に様々な表現や作風を反映出来ると思うのでなんか面白いアイデアないものかな。


参考出品の殺駆頭がエラくカッチョよいのでなんかこー、ムラムラしますん。


ユニコーンの新製品はデルタプラスとバンシィでこちらは順当。そうそう展示では「AGEシリーズ続々登場」などとあってもその…なんだな、まーそこはツッコまないでおこうようん。


EXPO開催と同時発売だったRGゼータガンダム。会場あとにしてからアキバで買って帰ったひとも多かったでしょうね。


実物大のサイズでスクリーンに投影映像が流れてました。まーその、「デカいプラモデルだな」的な。ところでガンダム世界でいわゆる「AMBAC機動」がアリならば、宇宙空間でブンブン変形すると慣性モーメントが大変なことになりそうなんだけど、それは考えなくていいんだろうか。やっぱ最高なのはボールですね(^p^)

撮影禁止でしたが映像ゾーンでは発売予定のゲームソフトデモやホログラフとプラモデルを組み合わせたプレゼンなどがありました。特に後者はよかったですねー。デジカメで撮影したってわからないものなのですけど、なんか新しい発想の産物ですわあ。


RG用の参考画稿もありました。これがこのまま出るって話ではないんでアレですけれど、もしも本当にリリースされるなら簡単なパーツ流用ではなく、フレーム構造や外装の分割などに新しい見せ方がほしいな。GMのフレームはガンダムより廉価版であるとか、グフのそれはザクより骨太で…とか。陸戦ガンダムはMGでやれなかった胸部のウェポンベイを再現してほしいしズゴックは……ズゴックはよくわからないがなんか新しいことしてください。言うだけならタダなのでなんでも言っちゃえいまのうち。


BD-BOX発売に併せてようやくEZ-8もHGUC化されます。陸戦ガンダムと地上戦セットのGM頭とでやっと8小隊勢揃い。考えてみりゃ長かったなー。OVAの設定抜きにミリタリー要素マシマシのガンダムデザインとしても需要はいろいろ有りそうなのです。



ガンダムUCOVA第6巻に登場するジェスタ・キャノン。武装だけでなく上半身や脚部に装甲パーツが追加されます。これつかって「もっとスタークなジェガン」とか作れるかもしれない。ところで「スターク」ってどんな意味?「社長」??


アンジェロ・ザウバーくんとローゼン・ズールは第6巻のキービジュアルでもあるので大活躍が予想されます。いまから「レロ・ズール」作っておけば大喝采されるかどうかは知らない。ローゼン・ズールってハンマ=ハンマの系譜だけで語られがちだけど、背部の意匠はゲーマルクやサザビーなどネオジオンのNT専用機を受け継いでて面白い……でもこの展示では全然見えないのである。


去年大好評だった新製品のシルエット展示が今年は拡大されてました。



ダブルゼータでは満足に活躍の場が与えられなかったドーベンウルフも袖付きでは頑張ってほしいものです。



立体化に併せて設定関係の補強がされるのもうれしいところ。結局ゾゴックの腹はブーメランなのかコックピットなのかどっちなのだ。



以前はあんなにチンチクリンだったメッサーラさんが四半世紀の時を経てこれほどの美魔女に!ジオに乗り換えたシロッコさんバカジャネーノってぐらいの魅力を期待したい。



唯一なんのヒントもなかったブツ。これをめぐって日本中のガノタが頭をひねったり妄想をたくましくしたり隙間からのぞき込んだりうっかり展示品が傾いたりした結果、どうもバンシィだということで決着をみたようです。リディ・マーセナス搭乗仕様ってことかな?


直接にまたネット上でも様々な話題が広がる点に於いても、このような展示方法は正解だったようです。従来夏休みにサンシャインやドームシティでやってたイベントを時期はクリスマス直前、場所はアキバに移してきたのはつまり狙うターゲットとそのお財布が違ってきたってことなんだな。来場プレゼントが対象年齢15歳上のビルダーズパーツだったのがよい例で、お子様には夏のダン戦EXPOがありましたしね。良いことなのか悪いことなのか、それはともかく……


HGUC MS06-R-1A黒い三連星ザクIIは実にオッサンホイホイでした。いやー、おれオッサンでよかったなあ。若かったらここまで楽しくなかったろうなあ。ええ、今回これ見に来たようなもんですよはい(涙)


脛部のスラスターもとい「オプションバーニヤ」に注目が集まりそうですが、フトモモが前後分割(あーいや、実は一体成形かも知れん)でディティール処理されていることに注意。06Rはここが拡大化されてるんだよ増設プロペラントタンクなんだよ!


F型やS型ではマッチョ過ぎて違和感もあったHGUCアレンジが、R型ではちょうどいいボリュームです。肘関節とかたまらんすな〜。強そうに見えてもいいんだよ、だって強いんだから(断言)バズーカのグリップはシールドへの固定ギミックがあるので可動式(マシンガン・ヒートホークも付属)


頭部や胸のライン取りの違いを、お手持ちの既存のザク系列と比べてみてください、いかにもワルモノそうなモノアイが実にいい感じでござる。関節構造はHGUCのF2や水中用ザクと同様に見えるので、その辺ミキシングも可能か。ジョニー・ライデンのR2が出ればスペリオール誌掲載「サンダーボルト」版のF2+R2みたいな高機動ザクが簡単に組めるので赤いお便りをバンダイにバンバン送りつけようぜ!



ここからは同時開催されていた「ガンプラビルダーズワールドカップ2012日本代表決定戦」の作品群です。


ジュニア部門の優勝は水槽を活かした立体的な海洋ディオラマ「ゴッグの海」、製作なされた畑めい様はなんと2年連続の優勝です、おめでとうございます。


ポケットの中の戦争」第一話の北極基地での戦闘がモチーフじゃないかと思うんですけど、なんつかーシブい題材選択ですねい。


オープン部門では六笠勝弘様の「Jupiterian」。MGジオをベースにした大迫力のサイズにディティールも塗装も素晴らしい作品です、おめでとうございます。


隠し腕の配置場所や全身のスラスター類にはちょっとゼクツヴァイの影も感じ取れたり?


アクションベースをクラスター化して大柄な機体に浮遊感を与えているのもさすがの表現方法です。









こちらがジュニア部門/オープン部門含めた決勝進出すべての作品になります。緻密なもの、独自の世界観を持つもの、ユニークなものなど本当に様々な作品が目白押し。コンテストという場であればとかく大きな物や派手目な物に目が行きがちですが、小さな単品作品にも素晴らしい出来映えのものが多く見られました。親子で決勝まで来られた(であろう)お名前がいくつも見られること、そしてジュニア部門2年連続しての水泳部MS率の高さは特筆すべきことかなーと。


参加された全てのモデラー諸氏に惜しみない賛辞と尽きない感謝を!おれもなんかつくりたいよう……


そういう気持ちになることが、一番大事なイベントです。


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