コトブキヤMSGウェポンユニットシリーズNo.26、ダイナミックチェーンソーを組んでみます。同シリーズには以前から「チェーンソー」がありましたけど、今度はもっとダイナミックだぜ。
本体部分のパーツ。より大型で両手持ちのチェーンソーが1個出来あがる商品内容になってます。
ノコギリ部分は文字通り鎖のように組み立てていく連結可動式。
スライド金型を使用してホールを開け、ABSの弾性を使用したハメコミ設計はなかなかのスグレモノです。
そしてこちらがMSGウェポンユニット「ガトリングガン」で使用されるや一世を風靡したゼンマイ式駆動ユニットであります。嘗ては様々なキャラクター模型に用いられたものながら近年ではすっかり忘れ去られ、ゾイドの希少種ぐらいでしか見かけなかったロストテクノロジーを意外な形で再発見したのは称賛に値する快挙と言えましょう。
組み立ては例によって接着不要のスナップフィット、動力は側面に抽出されギアを介して駆動されます。よほど雑に切り出さない限り問題なかろうとは思いますが、それでも駆動関係パーツのゲート処理はきちんと済ませましょう。
2種類のパーツを交互に組んで合計40個の鋸刃を作る過程は単調な作業が辛いかもしれません。そんなときは「もしも自分が昆虫に生まれ変わったら如何にして生きてゆくか」を考えていると勝手に時間が経ちます。
鋸刃に2種のパーツがあるのはこのように刃先の方向を互い違いにするためです。この部分単調に済まそうと思えば出来る(そして誰も咎めない)でしょうになかなか芸の細かい所を魅せてくれます。
駆動ギミックそのものはすごくシンプルな構造です。はじめにギミックありきでデザインしているからか、無理のない構造。
ゼンマイ駆動用のツマミも自然なラインに溶け込んでの完成です。前後のグリップは可動、それ以外にも各部に3ミリ径のジョイントが配置されています。ちなみに稼働時間はアバウト25秒程度でした。
…すごく、虫っぽいです……このギミックを利用して戦車的ななにかを作るのは流石に難しいか。
さてこのダイナミックチェーンソー、メーカー公式としては「15〜20cmサイズに対応」とのことでフレームアームズなどでの使用を想定しているのでしょうが…
AGEシステムもこれぐらいダイナミックな得物をガンガン製造してくれりゃーよかったのになあと。
ダイナミック粛清委員会です!!!!
べいがんはにんげんじゃないのだってじいちゃんがゆってる。
これだけ見るとチェーンソーってちっとも正義の味方らしくない武器だと思われるかもしれませんが、
この通りグリップ取っ払って腕に直接マウントすればあっという間にサム・ライミ監督映画「キャプテン・スーパーマーケット」風にジャスティス!!
「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスにしか見えませんかそうですか。しかし考えてみればトビー・フーバー監督の「悪魔のいけにえ」は原題を“The Texas Chain Saw Massacre”というので
テキサス・コロニーで罠を張ってたマ・クベはギャンにチェーンソーを持たせてまさかの大勝利を狙うべきであった。
ケレン味あふれる武装なのでダンボール戦記のLBXに持たせて見栄えが良いかなとも思ったんですが、ここはコトブキヤ謹製コンバットさんに持たせてみる。なるほどグリップサイズもピッタリでこれならセイバーさんやイカ娘さんを好きなだけ武装強化出来そう。ダンボーに至っては言わずもがなである。
コトブキヤさんといえば第一デパート閉館にともない立川店を閉店されてしまうとのこと、既にメーカーとしても店舗運営としても活動の主軸は既にあの場所には無かったろうと思いますが、やはりコトブキヤと言えば古き良き昭和の香り漂う第一デパートだろうと思う気持ちもありまして…旧秋葉原ラジオ会館閉館に続いてちょっと寂しい出来事。
長い間お疲れさまでした。むかしから個人的にも御世話になったお店だったりしますねぇ。はじめて足を運んだのは「究極のダンバイン」シリーズとかやってたころで、懐かしい話なのです。