ホビージャパン「鋼鉄の軍馬 1/1ラコタ&サウロペルタ写真集付録  1/35 地球連邦軍 M72 1/2tトラック ラコタ」

ホビージャパン別冊付録のバンダイ製インジェクションキットです。パッケージに U.C.HARDGRAPH のロゴは印刷されていますが、厳密に言えばシリーズ外の製品です。

基本的には「MS IGLOO 2 重力戦線」に登場した車両の立体化となります。主要なパーツはわずか1ランナーに収められています。


一体化されたタイヤ&ホイールはA2ランナーとなっていますが、これも一枚成形だったランナーを梱包用に分割したもの。この部分にスイッチ入れておくことで、後々のバリエーション展開の可能性も決してゼロではないと言える…のか…な。でもそれは歩兵がミサイルでザクを倒せる確率より低そうだな…

フロントウインドシールド用のPET樹脂製クリアパーツとデカールシート1枚が付属。


デカールは重力戦線第1話に登場した第101対MS歩兵小隊1号車・2号車ならびに本キットオリジナルの憲兵隊仕様、計3両分が付属。第1MS大隊第101憲兵隊は戦後のU.C.0081年設定でホワイトカラーの塗装となっています。またいわゆるバーバリー小隊を劇中同様に再現する場合には、UCハードグラフの特技兵セットに付属する対MS用ミサイル“リジーナ”の搭載が不可欠かも知れません。

UCハードグラフの公式サイトに掲載されている開発インタビューはなかなか興味深い内容です。企画段階ではランチャーの搭載も考えられていたんですね。いろいろあって現在のフォーマットでの製品化となるわけなのですが、模型単体としてはこれで良いんじゃないかなーと、思わなくもない。


雑誌付録というスタイルなので単品で高価格化が必要とされたハードグラフとは違い、例えばフィギュアは色プラも分割もなく車両と同じランナー内での単色成形ですけれど、まーこれで十分だろーと。



フロントグリルのヌケ具合やキャリングハンドルまで一体成形されたM299分隊支援機関銃など、たとえ総数は少なくても個々のパーツは大変良い出来栄えです。素性が宜しいというやつですな。


組み立ては2、3の行程を除けばガンプラスタンダードのスナップフィットがほとんどで、えっらい簡単に出来上がります。前後のタイヤハウジング内部は相当簡略化されていますが、完成すればなかなか見えないところであることもまた事実。それとガンダム世界のこのクラスの車はいわゆるエレカの電気自動車なんで、排気管関係は最初からついてないのですようむうむ。


…戦時中にどうやって充電インフラ確保してたんだろう。

……ところでホワイトベースに積んであったフラウ・ボゥの空飛ぶバギーって一体。



戦術情報機器のモニターが鎮座するインパネは本車で最もSF濃度の高い箇所ですが、この辺りもデカール処理まで済ませてからあとハメ出来るのは実にガンプラであります。


こちら完成状態。透明パーツの接着にピットマルチ(透明ペーパーセメント)などを用いるように指示がありますが、いつもの水溶き木工ボンドで十分イケました。しかしさすがにスペアタイヤの肉抜き穴は目立ちますねー。またサイドポケットはあっても車載工具の類は無いので別途調達したいところなのですが、1stガンダムのTVシリーズ設定に従えば「地球連邦軍は各地でゲリラ戦を展開していた」ってハナシですからいっそ兵站が続かなくて物資不足な状態とかよいかもです。むしろテクニカル指向で魔改造とか全然オッケイだと思うのですよ。


ウインドシールドは可動です。ドライバー、パパ・シドニー・ルイス特技曹長ヘルメットの地球連邦軍マークに注意。このひと檜山修之CVで重力戦線第1話「あの死神を撃て!」でもそれなりに活躍していましたが、別に勇者王でもなんでもないのでザクのSマインで穴だらけになって死んでしまった…(-人-)ナムナム


ありがちですが四面から。今月号からホビージャパン本誌で「ラコタオーナーズクラブ」なる企画も始まりましたし、フィギュアなり塗装なりを色々勘案しても良いかもです。荷台部分の広さは魅力で例えばタミヤ「アメリカ現用車両装備品セット」は本書作例パートでも多用されているハードグラフ必須アイテムのひとつですが、長期間に渡って全地球的な規模で使用された単一車種というSF的にも魅力的な設定を持つ本車であればこそ、米軍アイテムに拘らずに可能性はいろいろあると思われます。




インド軍風とか。


※画像はイメージです



最後に手持ちのタミヤ製ウイリスMBと並べてみる。なるほど確かにラコタでかいっすね。それはつまりパジェロの車格も大きいということか。最近ハンヴィーとかデカい車両で目が慣れてるから目算くるいがちですけど、あれだけ小さいと思ってたサウロペルタもそんなに不自然ではないのかな…

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最後までお付き合い戴いた読者諸兄の皆様にだけバラしちゃいますと、自分自身はこの写真集に不満があるのです。
ここでこっそり白状しちゃいますと、

せっかくホビージャパン社が作ってるのですから、

もっとアームズマガジンみたいなノリで撮影されたページがあればよかった

具体的には



グラd(ry