「タミヤ ソビエト戦車 BT-7 1935年型」


発売からしばらくたち、既に雑誌作例のみならずお手元で完成された方も多いかと思いますが、このタイミングでレビューです。

(なお今回は発売日前にメーカー様から頂いたサンプルを組んでいるため、パーツが実際の製品とは異なるグレーで成型されています。製品版はグリーンです)


さくさく早速組んでいきます。
特徴的なクリスティ式サスペンションは二重になっている車体側面の構造を再現、サスペンションアームも第二・第三転輪部分は途中のボッチを削って軸に金属線を通せば簡単に可動化させられます(ここでは見えてませんが車体側の取り付け穴が貫けてるんでホントに簡単そうです)。もっともその際、キットのキャタピラは自然な垂れ下がりになっているので別途調達の必要がありますが。


基本は箱組みなんですけどパーツC28のエンジン隔壁が支えにもなり、歪みなくカッチリ組めます。「快速戦車」の名に恥じぬ、エンジンルームのデカさ加減が魅力かな?クリスティ式サスペンションは如何にも整備とか面倒くさそうなシステムで、独ソ戦なかりせばソ連軍もさっさと見切りつけてトーションバー化してただろうって話がよくわかります。

あとなんとなく「ルノーFTを縦長にしたようなシャーシだなー」とか思ったけどあんまり確信がもてないんだ。


第一転輪のステアリング機構は小径ポリキャップ含めて小さなパーツが多いです。それらがぴったりと収まる箇所に収まっていく過程は実に気持ちイイ!しかし見るからに華奢な機構で、これまでT-34やJS−2なんかで抱いていたロシア戦車の大雑把なイメージが一新されそうではあります。


最近ではすっかり定番の砲塔内「見える範囲」のインテリア。砲尾+同軸機銃+照準器を再現しています。


戦車模型作ってていちばん楽しい瞬間、車体に砲塔乗せたところ!なかもーこのときのために生きてる気がする(過剰な表現です)。本来の行程では既に転輪の類が組みあがってるハズなんですが、いつもそこは後回しにするw1935年型砲塔はリベットもスリットも超キレイ。なんで砲塔だけ別メーカーのキット(例えばT−26とか)に流用すればあっという間にグレードUP出来そうですね〜

…トーチカにすることは無いよね。


当初は無くてもいいやーと思っていたハチマキアンテナ、組んでくとやっぱり付けたくなるもので一旦接着した天板引っぺがしてwピンバイスで各部開口の上、取り付けてみました。うん、やっぱこれが有ると無いとじゃイメージ変わりますね。色気が出るとゆーかなんとか…

あ、本来の行程では既にキャタピラが(ry いつもそこは後(ry


上面から。こうして見ると日本陸軍の新砲塔チハがBT戦車を開発ターゲットにしてたのがよくわかります。BT−7についてはあんまり詳しくないんですけど、なんでも昭和20年の満州侵攻でも使用されてた…だそうですんで、架空対決とかどうかな?

全然関係ないけど「ドミニオン」のポナパルトっぽくもあるぞ、8輪Ver.のほうの。


まだ取り付けてませんけれど、エンジンルーバーの金網エッチングパーツも治具を使って簡単に曲げ加工できました。これはストレス無くていいなー。


治具といえばA10パーツがどうみても足回りで使う治具っぽく見えたのですが、結局未使用パーツなのでした。こんなに大きいのに。ミステリアスなのはAランナーって転輪関係のパーツでA10も2個入ってるのに、なぜだか不要部品にリストアップされてなくて…なんなんだコレ???

ちなみにAランナーには操縦手ハッチのパーツ類もモールドされてて、クリアパーツ以外はまるまる1セットハッチのパーツが余ったりします。設計センスが謎です(w





そして…

俺 た ち の た た か い は こ れ か ら だ !


ホビーショーでの発表以来BT−7リリースの暁には是非ともコレに作り変えようと思ってたBT−7A、イースタンエクスプレスの指揮戦車型をゲットしてきました。

いや〜〜〜〜、これなら砲塔だけ載せ変えちゃえばオッケーのお手軽改造でイケそうな気がしたもので。

パーツ内容をタミヤと比べてみようかと思いましたが、如何に活動停止メーカーとは言えそれはさすがにあんまりだなと思い直す。でも側面装甲の二重構造とかちゃんと再現してあってちょっと驚いたぞ。


砲塔組むだけでもバリとヒケの山河をいくつも乗り越える破目になった。それでもなんとか組んでみた、載せてみた。なんと砲塔径はぴったり合う、ハマる、スゲー、やったぁ!!


でもいろんなところが干渉しちゃって砲塔回せない(´・ω・`)

さすがにそう簡単にはいかないみたいで、どうやら長い戦いになりそうなのです。

ちなみに指揮戦車型のキットなのにアンテナつけてないのは、


箱開けた瞬間いっぱい血にもとい一敗地にまみれたからdeath。


わたしは敗北主義者なんですよえっへん(威張るな)