お花見に行って来ました。

と言ってもただのお花見じゃありません。毎年この時期陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校では「戦車桜」と題して構内の一般公開を行っています。お天気良かったんで本日足を伸ばしてみました。まあ三分咲き…ぐらい…だったんであんまり絵にはならなかった(汗)のですが、しかし花より違うものが目当てなのであった。


とゆーわけで花より戦車なのです。

武器学校には陸上自衛隊で使用された各種車輌・火砲などが参考展示されています。代表的なものは90式・74式・61式の歴代MBT。

うん、もうちょっと開花してればもうちょっと華やかな写真になったろうと思うと少しションボリだ(´・ω・`)
でも気にしないでどんどん貼るよ!

ちょうどAM誌で高石師範が超級技術指南している八九式中戦車やファインモールドのキットでおなじみ三式中戦車など旧日本軍の装備品も、いまではすっかり歴史の一部として鎮座してます。八九式は動態復元されていて、これが走る様は実にカワイイのだ!

新しいところではまだ朝霞の広報センター(例のアレで有名になった通称「りっくんランド」)にも置かれてない、と言うより公開展示してるのってここぐらいじゃない?な99式155ミリ自走砲はオススメ。いつかキットが出た時には、きっと参考になるでしょう。試作車輌なんで量産型とは結構?違うんですけど…

でも塗装は筆ムラもとい退色がはげしいのであんまりさんこうにはならないかもだ。90式がなんだか三色迷彩に見えるのも別にモニターのせいじゃないんだからね!


しかし私見的にイチオシなのは90は90でもこちら、この90式戦車回収車なのです。左右で随分イメージの異なる姿を見せる1輌ですが、


エンジンデッキや装備品も撮ってみよう。いやーこれ大好きなのですよ。どこかでプラモにしてくれないかなー。
いやね、むかしはそれほどでもなかったんですよ?精々ブルドーザーの親玉だなぁって程度で。

しかし忘れもしない3年前、2007年10月21日のまさしくこの場所武器学校の駐屯地祭で。

この90式戦車回収車が90式戦車をまさに回収している有様を、


(画像は3年前のものです)

50+50で合計100トンの鋼鉄の塊が全速力で激走していく姿を目撃してから…

なんか人生観が変わるぐらいにビックリドッキリでお気に入り車輌なのです。

いやまったく、工兵は戦場の神!!(でもこれ機甲科だろ?)


そしてもうひとつお気に入りなのがみんなだいすき60式自走無反動砲です。武器学校には2輌の60式が展示されててひとつは他の車輌と同じく桜並木の下、一列に並んでいるのですが…


もう一輌はこっそり隠れているのだ。

あからさまにあやしい(笑)

裏側に回るとこのように2門の106ミリ無反動砲が砲撃位置に上昇しているのがわかると同時に戦闘時にはいろいろとがらあきになるのがわかります。いやこれおっかない戦闘車両ですね ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル これで戦争せずに済んで良かったですねぇ…

そして展示してある2輌は形式の違うもので、60式自走無反動砲の三形式あるバリエーションの内、A・B型が空冷エンジン、C型が液冷エンジンを積んでいる…のだそうですがすいません、どっちがどっちだかわかりません。

右画像の方がいろいろ洗練されてる(例えば取っ手が強化されて乗降時にグリップし易くなったりしてる)ので、こっちがC型じゃないかなーと、思うのですけど確証は全然無いのでござる、ニンニン。

そして意外に目立つ無反動砲のライフリング(オントスでこれ再現しようとしたら軽く死ねるw)とペリスコープ取り付け部から無理矢理覗き込んだ操縦手座席で60式自走無反動砲の部、おしまい。いやこれ北関東に在住する60式自走無反動砲ファンは是非見に行くべきですよ?


さて続きです。魂は細部にやどる編(なのか?)


タミヤのキットでは省略されている74式戦車主砲基部の半円筒形状カバー。サーチライト取り付け基部からステーが伸びる、片持ち式なのですね。タミヤのキットは演習用の交戦装置を搭載した状態を再現してるんで「省略」ってことでもないのでしょうけど、目につく部分なのでディティールアップには効果的な箇所かと思われます。


「世界一めんどくさい形状をしている」「インジェクションでは再現不可能」と評判の61式戦車ライトガード。びっみょ〜にいろんなところが直角ではないのでエッチング曲げるのにも苦労しそう。正面から見て左右がハの字に垂れ下がって見えるのはこれ展示車輌ゆえの車体の痛みだろうと思いますけど、それでも少しぐらい曲がってても良いじゃないか。エッチング初心者に勇気を…与えて…


しかしあんまり細部を見すぎるのも考えもので、93式近SAMのランチャー操作パネルや意外に細やかなディティール満載の軽装甲機動車ボンネットなんかをまじまじ見てるとプラモを作る気がモリモリと失せて行きますわな(ダメじゃん!)


車輌関係はこれぐらいにして(今回掲載していませんが、自衛隊発足当時の米軍供与車輌なんかもあります。シャマーン・イージーエイトでけー)武器学校構内に置かれている「銃器資料館」の展示品からいくつか。幕末から現代に到る各種銃火器の展示施設で、なかにはイラン皇帝から当時の日本国皇太子に贈られたライフルとかいろいろすごいものがあります。けれど、


撮影してきたのは旧日本軍の九七式車載重機とか十一年式軽機とか誰得って自分に得なものばかりw


零戦に搭載されてた九八式射爆照準器が作動状態で展示されててなるほどこのように見えたのかー、とか。


豊和工業製66mm「てき弾銃」なんてレアな火器もありました。結局不採用に終わった幻の対戦車兵器ですけれど、上手く行ってたら和製PIATみたいになったのかしら。(どう考えても時代遅れです、本当に(ry )他にもニューナンブの自動拳銃なんか置いてましたねー。


どういう経路で入手したのか旧東側の銃器も結構あります。画像は最近某アニメで女子中学生が振り回してた旧ソ連製PTRD対戦車ライフル。ぱぶりちぇんこー(挨拶)


以上、土浦駐屯地武器学校行って記た、でしたー。上野から特別快速に乗れば一時間弱、そこからバスで十五分程度と都内近郊にお住まいの戦車ファンにはおすすめのスポットなのです。一般公開は平日にも行われていますけれども、やっぱり秋の駐屯地祭を薦めときます。

http://www.mod.go.jp/gsdf/ord_sch/04_event/event.html

なんかリンク先が2年前のデータまんまなんですけど(汗)イラストにあるように戦車の体験登場なんてこともできます。タンクデサントは地獄だ!

最後に大き目の画像で桜の花を一枚。戦車ファンは世界中にいますけれど、ミドリや茶色やデザートカラーに囲まれてばかりではなく、こんなはなやかな色あいにひたれるのは、日本の戦車ファンの特権ですわぁ。



そしてオマケに陸上自衛隊最強車輌と名高い「リヤカー」貼っとく。どこでも見かけるポピュラーな車輌なのに、立体化には少しも恵まれていない!(そりゃ、まあ、恵まれないだろうなあ)