「ピットロード 1/700 海上自衛隊 DDH-181 ひゅうが 初回限定版」


空母じゃありません、ヘリコプター搭載型護衛艦です。

というわけで海上自衛隊初の全通甲板・島型艦橋装備の空母護衛艦「ひゅうが」、ピットロードからスカイウェーブシリーズで好評発売中の製品を、サンプル戴いたので組み立てて見ました。尚、今回は

初回限定版の洋上モデル仕様を製作しています。普通初回限定って言うとなにかオマケがついてきそうなものですが、こちらは通常版からエッチング・艦底部パーツを割愛した廉価版とでもいうべきもの。なんだかフシギなキブンですけど、ゲフンゲフンと咳払いしつつ先へ進みます。大人の自重ってヤツです。


フルカラーのリーフレットが2枚同梱され、いつものピットロードスタイルの塗装説明図に加えて実艦を取材したディティール写真集になってます。こういうオマケは大歓迎ですね。


デカールはヘリ駐機スポットなどをメインにして、まあ通常の内容です。今回例によって塗装仕上げはやらない素組みの紹介で…と、極めて個人的な事情でなんですけれど、艦船模型組んでみるのってずいぶん久し振りだったりします。以前からいくつか購入したり積んでたりはしてたんですけど、なんだかんだで結局作らず人に譲ってしまったり。最後に艦船組んだのっていったい何時のことだろう???


…小学校低学年のときウォーターラインの「不知火」作って以来だΣ (゚Д゚;)

いや…なんか思いのほかに思い出タイムマシンだよ…おれ「しらぬい」って読めなかったんだよ…

そんな過去はアスロックで投射して最新護衛艦を作るのです!中曽根内閣シーレーン防衛!新八・八艦隊ッ!!とか、叫びながらってそれも古いよな…


組み立てるにあたって一件説明書の訂正が入ってました。その他2点ほど疑問に思ったこともあったので、暫時記しておきます。参考になれば幸いです。




本キットは艦隊内部は完全に再現されておらず、前後のエレベーターのリフトアップ/ダウン状態を選択することで一部再現のチラリズム仕様となっております。考えてみれば船舶って女性名詞ですから、これはこれで!

アイランド近辺の組み立て(説明書では行程4〜9)は基部パーツランナーにつなげたままやっちゃいました。この方が安定していいかなーとか、思ったんですけど、モニターの向こう側の艦船モデラーの方々には失笑されるかも知れない

…なぜならE52パーツが前後逆についてるからだ!気がつくのはいつも手遅れになってから!! アトノマツリダorz
行程7でG6→E64なのは前述の通り。


船体装備品の取り付ける行程16では、円で囲んだE4パーツの接着指示がありません。このパーツ左舷の魚雷発射管で、反対側にも同じE4パーツ使いますからわかるっちゃー、わかるんですけど。


そんでもって組み立て終了です。

やだ…かっこいぃ…

次期DDHのイメージ図がはじめて公開された時には「この国はもうダメだ」と真剣に悩んだほどトンデモない艦型だったものですが、こうしてごく普通に空母。誰がどう見ても空母。な極めて常識的なスタイルに落ち着いて実にありがたいことであります。でもね、海上自衛隊の艦艇類別に「航空母艦」なんて存在しないんであくまでこいつはでぃーでぃーえっちのごえいかん。なのです。ボスポラス海峡も悠々通過だッ!!

ひゅうが型のチャームポイント、艦尾のVLS。個艦ASWもこなすDDHならではの装備ですねえ。飛行甲板にランチャー埋め込んじゃうのはどうかと言われましてもアドミラル・クズネツォフに比べりゃ可愛いもんです。


エレベーターsage状態。完璧に仕上げるなら縁の部分は加工が必要かな?
しかし思うんですけど最近の艦船模型、特に太平洋戦争のそれらってディティールアップの密度がものごっつ底上げられて高まって、作れる人は尊敬しますし観ているぶんにはとんでもなく眼福です。反面素組みのままだと見劣りが激しく、どうにもなかなか入って行き辛いものを感じます。その点では比較的シンプルな現用の艦艇っていいのかもなーと、思いましたね。対レーダー・ステルス艦としてはじめて世に現れた仏海軍のラファイエット級を見た折にゃそら驚いたもんですが、プラモでやるなら髪の毛で電線張ることもなく、こりゃ楽ちんでありましょう。


…でも、ズムウォルト級だけは勘弁な。あれ「風呂に漬かったKKK」にしか見えないんだよなー


などとしょーもない話をしてる間にも全部乗せひゅうがの出来上がりです。作業車輌3台に加えて3機種合計6機のヘリコプターが付属します。実際の「ひゅうが」は搭載定数3機で容量自体は11機まで搭載可能。この辺りの詳しい解説は「世界の艦船」誌がたびたび取り上げてるんで、そちら参照したほうがいいかな?最近だと6月号がDDH特集で読み応えがありましだが、去年の8月号がずばり「ひゅうが」特集ですよ。「戦艦日向一代記」なんて記事も載ってるw

ヘリで気になったことが実はありまして、3機入ってるSH-60K、パーツNo.3と7のスタブウイングが取り付け指示はあるんだけどどーにもこーにも組めないもんで、いろいろ思案した挙句 結局つけてません と声を小にして書いておきますとほほ。あとまー、海上自衛隊の運用する最大の回転翼機MH-53Eシードラゴン掃海ヘリがあるのですけど

エレベーターに乗り切らないのは仕様ですか?

陸自のチヌークが入らないのは問題だ〜とかほとんど難癖みたいな話はありましたけど、ちょっと心配になる今日この頃。掃海はMCH-101でやるはずなんで問題ないとは思うのですが。

なんでも海自のMH-53E退役予定だそうで、ホントに仕様だったみたいです。あとチヌーク(エレベーターに)積めないって言われてたのはおおすみ輸送艦だったかも知れない…

いやー、思いのほか楽しかったですよ現用艦艇。模型ならばこそでF-35オスプレイを乗せてみるもよし、なんならB-52のっけて福○みずぽ気取るもよしw

実物を見た上でそれを模型に反映させ、他の艦たとえば大和や赤城なんかと並べてサイズの実感を考えたり出来得るのが現用艦艇の良いところかも知れません。いやまったく、夢の世界ですね。

ところで夢といえば


「友愛ボート構想」って結局どーなったん???